PlayStation 6 (PS6)用AMD APU Orionのスペックがリーク!ポータブル版Canisも

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PlayStation 6 (PS6) Orion & Canis

PS6ことPlayStation 6で採用されるといわれているAMD APU『Orion』およびポータブル版PS6『Canis』のスペックがリークされました。YouTubeチャンネルのMoore’s Law is Deadが報じました。

PS6 / PS6ポータブル(仮): 早期リーク情報

PlayStation 6 (PS6)本体および、PlayStation 6で採用予定のAMD APUのスペックについて情報を得たので紹介したい。ただし、以下の情報は2023年にAMDがソニーに送ったプレゼン資料に基づいている。結構時間が経っているため、一部仕様が変わっている可能性があることは留意されたい。

▼PlayStation 6 (据え置き機) / AMD APU『Orion』

  • APUはチップレット設計を採用し、GPU (iGPU)はNavi 5チップレットを使用する可能性が示唆されている
  • PS5およびPS4との後方互換あり(PS3への言及は無し)
  • PS5よりも低価格、低消費電力を重視
  • PlayStation 6本体は2027年中頃より製造開始予定。発売は2027年秋から2028年の早い時期が見込まれている
  • 消費電力は160W
  • Zen 6アーキテクチャ / 8コア
  • 40~48CUのRDNA 5 (もしくはUDNAと呼ばれる) iGPUを採用し、動作クロックは3GHz以上。PS5 Pro (60CU、2.2GHz前後)よりもCU数は少ないが、動作クロックは約50%高くなる
  • 160-bitまたは192-bitのGDDR7メモリを使用
  • ラスタライズ性能はPS5の約3倍と推定。レイトレーシング性能はそれ以上に向上する見込み
  • ポータブル版PS6用APU『Canis』と次世代Xbox用APU『Magnus』は3nmプロセスで製造が確認されている。『Orion』もTSMCの3nmプロセスで製造される可能性が高い

▼PlayStation 6ポータブル(仮) (携帯ゲーム機・ハンドヘルド) / AMD APU『Canis』

  • 3nmのモノリシックダイを採用。これは最新の資料でも確認できている
  • PS5およびPS4との後方互換あり(PS3への言及は無し)
  • M.2 SSDスロット、振動機能、デュアルマイク、タッチスクリーンを搭載
  • USB Type-Cポートによる映像出力が可能
  • PlayStation 6ポータブル(仮)本体は2027年中頃より製造開始予定。発売は2027年秋から2028年の早い時期が見込まれている
  • 消費電力は15W
  • Zen6アーキテクチャ / コア数はZen 6cが4コア
  • 12~20CUのRDNA 5 (もしくはUDNAと呼ばれる) iGPUを採用し、動作クロックは1.6~2.0GHz
  • メモリは128-bit LPDDRD5X-7500以上
  • ラスタライズ性能はPS5の半分程度と推定。しかし、レイトレーシング性能はPS5より高くなることが期待される
― Moore’s Law is Dead

PS5 Proは60CUありますが古いRDNA 2ベース(一部機能のみRDNA 3)のiGPUが使用されています。PS6でCU数が減ったとしても、プロセスノードの微細化やRDNA 5 / UDNA世代になることで大幅な性能向上が期待できます。

PS5の約3倍のラスタライズ性能になると推定されていますが、実際にはどうなるでしょうか。続報が待たれます。

なお、Moore’s Law is Deadも述べていますが、上記は2023年のプレゼン資料に基づく早期リーク情報のため、今後、変更となる可能性があることはご留意ください。

Posted by にっち