12P-CoreのBartlett Lake-Sは2026年発売?遅すぎない?それともリーク通りに発売は近いのか
CPU
Intel Bartlett Lake-Sの12P-Coreモデルについて新たな情報が入りました。
Bartlett Lake-Sについて軽くおさらいしておきますと、2025年1月にCES 2025で発表されたエッジ向け製品のCore 200Sシリーズプロセッサーです。このエッジ向け製品に関しては、Alder Lake / Raptor Lake系列の派生品となっており、特筆すべき点はありません。
しかし、今後登場予定のBartlett Lake-Sの新SKUには、今までになかった12P-CoreモデルがあることをIntelは明らかにしました。
「E-CoreよりもP-Coreの方が欲しい!」という人にとっては非常に興味深い製品です。旧来のアーキテクチャであるならArrow Lakeで廃止されたハイパースレッディング(HTT)が搭載されていることも考えられるため、最大12コア24スレッドになることが期待されます。
また、ゲーム性能においても、既存の最大8P-Core (+E-Core) CPUと比較してどのような差異があるのか、PCゲーマーとしては中々に気になる製品と言えるでしょう。
さて、そんな12P-CoreモデルのBartlett Lake-Sの登場時期について新たな情報が出てきました。X (旧Twitter)ユーザーのGame.Keeps.Loading氏により共有されたDFI社の製品ロードマップには以下のように記されています。
DFI社のロードマップ
12P-CoreのBartlett Lake-Sは2026年に位置する
DFI社は主に産業用マザーボードを製造・販売している台湾の企業です。DFI社のロードマップには12P-CoreモデルのBartlett Lake-Sを搭載した製品が2026年に位置しています。注意点として、あくまでもこれはDFI社製品のロードマップであり、実際のIntel CPUの発売時期を示したものではありません。しかし、少なくともDFI社は、12P-Core Bartlett Lake-S搭載マザーボードを2026年に発売するようです。
このロードマップから読み取れることは、12P-Core Bartlett Lake-Sの登場時期が2026年になる可能性を示唆しています。もちろん、CPU自体はもっと早くに発売されるもののDFI社での取り扱い時期が遅いだけかもしれません。現状では12P-Core Bartlett Lake-Sがいつの発売になるか断定することはできません。
ただ、もし、12P-Core Bartlett Lake-Sが2026年の発売になるのであれば、「遅すぎる」感がかなりあります。というのも、2026年後半にはNova LakeデスクトップCPU (Nova Lake-S)の発売が予定されているからです。Nova LakeにはbLLCと呼ばれる大容量L3キャッシュを搭載するといわれており、これはAMDで言うところの3D V-Cache的なキャッシュになるため(オンダイのため構造は全然違いますが)、ゲーム性能の大幅な向上が期待されています。
そのため、12P-Core Bartlett Lake-Sが2026年の発売となれば、仮にゲーム性能が良かったとしても、Nova Lakeの登場により短命なものとなるでしょう。
2024年7月時点でのリークでは、12P-Core Bartlett Lake-Sは2025年第3四半期(7~9月)頃の発売を目標にしており、コンシューマー向けモデルも投入されるといわれていました。はたして、1年前のリーク通りになるのでしょうか。
プラットフォームについては当時はソケットLGA1700で発売されるといわれていましたが、今はソケットLGA1851が主流のためこちらへと変更されている可能性も考えられます。
Posted by にっち
執筆者: にっち
筆者は自作PC歴20年以上の経験を持ち、Windows OSの細部にわたるカスタマイズや高度な設定、PCゲームの最適化、PCハードウェアとソフトウェアに関する専門知識をもとに、PC環境を快適にするための情報、不具合に遭わないようにするための情報、そして、ちょっとニッチよりなPCユーザー向け記事の執筆を2015年から10年にわたって行っています。
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