Microsoft、Windows10でVPN使用時にインターネット接続が正常に行えない不具合の修正パッチを緊急リリース

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2020年3月30日(現地時間)付けにて、Microsoftは、Windows10でVPN使用時にインターネット接続が正常に行えない不具合の修正パッチを緊急リリースしました。

VPN使用環境でインターネット接続が正常に行えない不具合の修正パッチ

不具合は2020年2月下旬に公開されたWindows10用セキュリティを含まない累積更新プログラムより発生していたもの。不具合の概要は以下。

不具合概要
2020年2月26日~28日に公開されたv1909 / v1903用KB4535996、v1809用KB4537818以降の更新プログラムを適用すると、手動または自動でプロキシを使用している環境、特にVPNを使用する場合、正常にインターネット接続を行えない場合があります。この不具合はVPNに接続、または切断したあとなどに発生する可能性があります。この不具合が発生すると、WinHTTPまたはWinInetを使用するアプリケーションからインターネットにアクセスする際にも問題が生じる可能性があります。影響を受けるアプリケーションの例としては『Microsoft Office』『Microsoft Office 365』『Microsoft Outlook』『Internet Explorer 11』『Microsoft Edge』『Microsoft Teams』などが挙げられますが、これらだけに限定されません。

今回、緊急リリースされた修正パッチはこの不具合を修正します。

修正パッチはMicrosoft Updateカタログでのみの公開となっており、不具合にお困りの方は以下のリンクより手動でダウンロード・適用をどうぞ。

修正パッチダウンロード
OSバージョン/修正KBダウンロードリンク
v1909
KB4554364
64bit
32bit
v1903
KB4554364
64bit
32bit
v1809
KB4554354
64bit
32bit

特にお困りでない場合は無理に適用する必要はありません。Windows10の更新プログラムは累積されるため、何も問題がなければ2020年4月度の月例WindowsUpdateにもこの修正が含まれます。

修正パッチの不具合について

v1909 / v1903用KB4554364

KB4554364には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

Wireless Wide Area Network (WWAN) LTEモデムを搭載するWindows10マシンに2020年2月28日公開のKB4535996以降の更新プログラムをインストールすると、インターネットに接続できなくなる場合があります。ただし、通知領域のネットワーク接続ステータスインジケーター (NCSI) はまだインターネットに接続していることを示している場合があります。

詳細は以下の記事参照。
Windows10、2020年2月度以降の更新プログラムにネット接続の不具合。現状回避策なし

Microsoftより回避策は案内されていません。

Micorosftは解決に取り組んでおり、今後のリリースでアップデートを提供する予定です。

v1809用KB4554354

KB4550945には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策
2019年4月10日公開のKB4493509(およびそれ以降のKB)のインストール後、一部のアジア言語パックをインストールしたデバイスで『0x800f0982 - PSFX_E_MATCHING_COMPONENT_NOT_FOUND』というエラーが発生することがあります。

以下の手順で回避可能です。

  1. 最近追加した言語パックをすべてアンインストールし、再インストールします。手順については『Windows10で入力および表示の言語設定を管理する』を参照してください。
  2. 『更新プログラムの確認』をクリックし、2019年4月公開(およびそれ以降)の累積的な更新プログラムをインストールします。手順については、『Windows10を更新する』を参照してください。

注: 言語パックを再インストールしても問題が緩和されない場合は、次の手順で、お使いのPCをリセットしてください。

  1. 『設定』アプリで『回復』に移動します。
  2. 回復オプション『このPCを初期状態に戻す』の『開始する』をクリックします。
  3. 『個人用ファイルを保持する』を選択します。