IMEにまた不具合。KB5008212やKB5007262などが影響

WindowsUpdate

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2021年10月にはWindows11でIMEのUIが使用できない不具合(修正済み)が発生し、2021年9月にはローマ字/カナ入力モードが自動的に切り替わらない不具合(未修正)が発生しているとアナウンスされましたが、Microsoftは、Windows10およびWindows11にて、日本語IMEにまた新たな不具合が発生していることを発表しました。

不具合概要

2021年11月公開のプレビューリリース以降の更新プログラムをインストールすると、マルチバイト文字セット(MBCS)を使用するアプリケーションにおいて、日本語IMEを使用したテキスト入力が順番通り正常に行われなかったり、テキストカーソルが勝手に移動する不具合が発生する場合があります。

この不具合はMicrosoft製日本語IMEだけでなく、サードパーティ製の日本語IMEにも影響します。

この不具合を内包している更新プログラムは以下。

Windows10 バージョン21H2 / 21H1 / 20H2 / 2004
・KB5008212 (2021/12/15公開 セキュリティ更新プログラム)
・KB5007253 (2021/11/23公開 プレビューリリース)

Windows11 バージョン21H2
・KB5008215 (2021/12/15公開 セキュリティ更新プログラム)
・KB5007262 (2021/11/23公開 プレビューリリース)

Windows Server 2022
・KB5010197 (2021/1/6 緊急リリース)
・KB5008223 (2021/12/14 セキュリティ更新プログラム)
・KB5007254 (2021/11/22 プレビューリリース)

修正

Microsoftは、この不具合をKnown Issue Rollback (KIR / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)を使用して修正すると述べており、一般的なPC環境や、企業や組織に管理されていないPC環境の場合、放っておいても最大で24時間以内に自動的に修正されます。PCを再起動すると、早く修正される場合があります。

企業や組織等で管理されているPCでは、以下の特別なグループポリシーをインストールして設定することで解決できます。

Windows10 21H2 / 21H1 / 20H2 / 2004用
Windows11 21H2用
Windows Server 2022用

詳細は『グループ ポリシーを使用して既知の問題ロールバックを展開する方法』をご覧ください。グループポリシーを設定後はPCを再起動する必要があります。