非対応PCにWindows11をクリーンインストールする方法
Windows11は要求スペックを満たしていないとインストールができません。しかし、要求スペックを満たしていなくてもちょっとした手順を踏めばインストールができます。
本記事では、CPUが非対応だったりTPM 2.0等のハードウェア要件を満たしていない非対応(非サポート)PCにWindows11をクリーンインストールする方法をご紹介いたします。
更新履歴 [記事初公開日: 2021/10/6] ① Windows11 24H2のリリースに伴って記事を少し改訂。 [2024/10/3] ② Windows11 25H2のリリースに伴って記事を少し改訂。 [2025/10/3] [New] |
最初に注意事項: 非対応PCにWindows11をインストールすると色々と面倒
まず最初に注意事項です。Microsoftは、非対応PCにWindows11をインストールした場合、「更新プログラムを受け取る資格がなくなります。互換性の欠如によるPCの損傷は、製造元の保証の対象外です」と述べています。実際、年1回の大型アップデートはWindows Updateに降ってきません。(通常の月例の更新プログラムは降ってきます) 大型アップデート(2xH2)を適用するには手動インストールをする必要があります。
非対応PC環境にWindows11をインストールする場合、メインPCとしては使用せず、あくまでも実験的なご利用をおすすめいたします。
なお、本記事の内容はWindows11のクリーンインストール方法になります。Windows11 23H2やWindows11 24H2からWindows11 25H2へとアップデートしたい場合は以下の記事をご覧ください。
- Windows11 24H2ユーザー向け
- Windows11 23H2ユーザー向け
非対応PCにWindows11をクリーンインストールする方法
まずはWindows11のISOファイルをダウンロードして、USBメモリにインストールメディアを作成してください。作成したら、以下のテキストをメモ帳等にコピーして『bypass.reg』というファイル名でインストールメディアのルートフォルダに保存してください。
Windows Registry Editor Version 5.00 |
次にインストールメディアからブート(起動)してください。
最初の画面(Windows11のバージョンによって最初の画面は異なります。具体的には24H2から変わっています。上記は24H2以降の画面です)で[SHIFT] + [F10]キーを押してください。すると、
コマンドプロンプトが起動しますので、『regedit』と入力してエンター。
レジストリエディターが起動しますので、『ファイル』 → 『インポート』を選択。
インストールメディア(USBメモリ)を選択して『開く』。
最初に作成した『bypass.reg』を選択して『開く』。
「D:\bypass.reg に含まれるキーと値が、レジストリに正常に追加されました。」と表示されたら『OK』をクリック。
これで非対応PCにもWindows11がインストールできるようになりました。ここまで完了したらレジストリエディターとコマンドプロンプトを閉じてください。
あとは、そのまま進めて行けばWindows11をインストールできます。
もし、インストールが上手くいかなかった場合は、以下の『セットアップ オプションの選択』画面で、
『セットアップの以前のバージョン』を選択してください。こっちからだと成功するはずです。