Phison、Windows11 24H2におけるSSDの不具合の調査を開始。SSDが認識しなくなったり、最悪アクセス不可になる不具合。原因究明となるか
Phisonは、Windows11 24H2におけるSSDの不具合報告について、海外メディアのTom’s Hardwareを通じて声明を発表しました。
事の発端
Windows11 24H2において、2025年8月13日のセキュリティ更新プログラムKB5063878や、2025年7月23日のプレビューリリースKB506266をインストールすると、一部のSSDで障害が発生するとの不具合報告が出ています。
具体的には、SSDに大きな単体ファイルや、合計容量の大きい大量のファイルを一気に書き込むと、そのSSDがOSから認識されなくなるというもの。この不具合が発生した多くのSSDは再起動すれば再認識されますが、中には再起動しても再認識されず、そのままアクセス不可に陥るSSDもあります。
この不具合はあくまでも一部のSSDで発生しており、すべてのSSDで発生するものではありません。本件の詳細については以下の記事をご覧ください。
本題: Phisonが調査を開始
本題です。SSDコントローラーメーカーであるPhisonがこの問題を認識し、以下の声明を海外メディアのTom’s Hardware経由で発表しました。
弊社(Phison)は、Windows 11用更新プログラム『KB5063878』および『KB5062660』が業界全体に及ぼす可能性のある影響について認識しています。これらの更新プログラムは、複数のストレージデバイスに影響を及ぼす可能性があります。その中には、弊社がサポートするデバイスも含まれています。 弊社はこの件によりもたらされた混乱を理解しており、業界関係者に速やかに連絡を取りました。弊社は、製品の信頼性を守り、パートナーやエンドユーザーの成功を実現するために揺るぎない姿勢で取り組んでいます。 現在、パートナーと協力して影響を受けた可能性のあるコントローラーの調査を行っています。弊社は、影響を受けた可能性のあるパートナーに対し、継続的にサポートや最新情報、アドバイザリを提供し、必要に応じて支援と対策を確実に実施してまいります。 ― Phison |
Phisonによると、パートナーと協力してこの問題の調査を行っているとのこと。不具合発生・周知からアナウンス・調査開始まで思っていた以上に動きが早く、良対応と言えるのではないでしょうか。
いったい何が原因でこんなことが起こっているのか、原因究明が期待されます。続報・調査結果の発表が待たれます。