GeForce Game Readyドライバ 576.88 不具合情報 [Update 1]
GeForce Game Readyドライバ 576.88 WHQLの不具合情報です。NVIDIA公式の既知の不具合と、海外のGeForceフォーラムで目に付いたユーザー報告を意訳しています。ユーザー報告は全ての環境で発生するものとは限らず、環境依存の可能性もあります。同様の不具合にお悩みの方の参考になりましたら幸いです。
更新履歴 [記事初公開日: 2025/7/3] ① 当サイトに寄せられたユーザー報告を1件追加。 [2025/7/6] [New] |
NVIDIA公式: 既知の不具合 (リリースノート + フォーラム)
- 『サイバーパンク2077』において、パストレーシングを有効にしてフォトモードでスクリーンショットを撮るとゲームがクラッシュします
- 『バトルフィールド2042』において、ライト周辺にランダムな四角形のアーティファクトが表示される場合があります
- 『World of Warcraft』において、レイトレーシングを有効にするとアーティファクトが表示されます
- 『Counter-Strike 2』(CS2)において、ゲーム内の解像度がモニターのネイティブ解像度より低い場合、テキストが歪んで表示される場合があります
その他の不具合
- AMD Athlon 64 X2やIntel Core 2 Duo / Core 2 Quad以前のPOPCNT命令に対応していない古いCPU環境だと、一部のドライババージョンでブルースクリーンエラーが発生します。具体的には以下。本件に関する詳細はこちらのページをご覧ください。
- 552.44まで → POPCNT非対応の古いCPUでも動作する
- 555.85~565.90 → POPCNT非対応の古いCPU環境だとブルースクリーンが発生する。最悪ブートループでOSが起動しなくなる
- 566.03以降 → POPCNT非対応の古いCPUでも動作する
ユーザー報告の不具合
- 576.88ドライバのリリースノートに「ゲームでNVIDIAスムーズモーション(Smooth Motion)を有効にすると、GPUのメモリ速度がわずかに低下する不具合を修正」と書かれていますが、修正されていません。DDUを使用して576.88ドライバをインストールしましたが、VRAM速度は200MHz低いままです。『Clair Obscur: Expedition 33』と『 The Last of Us Part I』で確認しました [RTX 5070 Ti]
- ↑私の環境でも同じく200MHz低い状態です
- NVIDIA: ↑情報ありがとうございます。本件について調べてみます
- GeForce RTX 5080で『Arma Reforger』をプレイするとGPUがハングします。ほかのGeForce RTX 5090やGeForce RTX 5080ユーザーも同じ報告をしています。何度もドライバがアップデートされていますが、ずっとこの不具合が続いています
- 『プロ野球スピリッツ2024-2025』において影が正常にレンダリングされません。この不具合は576.02から発生しだしました。576.88でも直っていません [RTX 5070 Ti / Windows11 24H2]
- 私の環境ではいまだにブラックスクリーンの不具合は改善されていません。ゲーム中、画面が数秒間真っ黒になって、その後、元に戻ります [RTX 5090 / Windows11 24H2 / Samsung Odyssey Ark (第1世代)モニター、HDMI 2.1接続、4K@165Hz、G-SYNC使用、HDR無効]
- いまだにブラックスクリーンの不具合やPCがクラッシュする不具合は解決されていません。『GTAV』『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』『The Last of Us Part I』『Warhammer: Space Marine 2』『サイバーパンク2077』『World of Warships』などのゲームで、ブラックスクリーンが発生してゲームが強制終了します。最悪の場合、PCごとフリーズして電源を落とすしかなくなります [RTX 5090 / Windows10 22H2 / 165Hzトリプルモニター構成@DisplayPort接続 / G-SYNC無効 / 『ハードウェアアクセラレータによるGPUスケジューリング』(HAGS)無効]
- 576.88のリリースノートに「一部のAMD Ryzen環境において、ドライバのインストール時に画面がブラックスクリーン(真っ黒)になる不具合を修正」と記されていますが、完全には修正されていません。画面の半分が真っ黒になります
- いまだにChromeやその他のアプリの上部や中央に、ランダムに黒い画面が点滅したり、黒いバーが表示されたりします。566.36ではこんなことはありませんでした [RTX 4060]
- ↑私も同じです [RTX 4080 SUPER]
- 私の環境では2台のPCで完璧に問題なく動作しています。1台はGeForce RTX 4070、Windows11 24H2、もう1台はGeForce RETX 5080、Windows11 25H2 (Insider Preview)です。もし、メーカー付属のOCツールやMSI Afterburnerなどのモニタリングツール等を使用している場合は、これらのアプリを終了させて正常に動作するか確認してみてください
- 『鳴潮』はまだクラッシュします
(※同じ報告複数あり) - NVIDIA: ↑開発元と協力してこの不具合の修正に取り組んでいます
- 576.88へとアップデートしたところ、セカンドモニターが認識されなくなりました。576.80へと戻したら再び認識されるようになりました [RTX 4090 / Windows11]
追加のユーザー報告 [2025/7/6追加分] [New]
- 576.80以降、576.88でも『モンスターハンターワイルズ』の『炎と共に生きる里』のカットシーンでフリーズやクラッシュはなくなりましたが、背景テクスチャの一部が点滅します。例えば岩場など。具体的にはぼやけて表示されたり、綺麗に表示されたりと描写されます。これまでと比べると安定性は向上はしていますが、まだまだ未完成かと思います [RTX 5080](※当サイトへの報告)
576.88ドライバ不具合情報・対処方法まとめ
570番台最大の問題だったブラックスクリーンに関する不具合報告は全盛期より大幅に少なく、大分修正されたように見受けられます。ただ、それでもまだブラックスクリーンが発生するとの報告が一部ユーザーから出ています。
また、『鳴潮』がクラッシュする不具合も継続しています。『鳴潮』は572.83以前へとロールバックすると動作しますのでお困りの方はお試しください。
このほか、上記のような不具合や、何かしらの不具合が発生した場合、以下の対処方法をお試しください。
▼GeForce RTX 5000シリーズの場合
ブラックスクリーンやちらつきが発生する場合は、一時的な対処方法としてモニターのリフレッシュレートを下げたり、60Hzに設定してみてください。マルチモニター環境の場合、DisplayPortの位置を変更してみてください。可能ならシングルモニターにして不具合が発生しないか確認してみてください。その他、何かしらの不具合が発生した場合、以前のドライバの方が安定していれば、そのドライバへとロールバックをお試しください。
▼GeForce RTX 4000シリーズ以前の場合
安定していると評判の高い566.45 Hotfixか566.36 WHQLへのロールバックをお試しください。大体これで解決します。もし、ロールバック前の不具合が継続するようなら、Display Driver Uninstaller (DDU)を使用してドライバをアンイントールしてから、再インストールしてみてください。(このアプリを使用することで、ドライバのデータを完全に削除し、クリーンな状態へと戻せます) 566.45や566.36よりさらに古いドライバを使いたい場合はNVIDIAのサイトよりダウンロードできます。(注: GeForce RTX 5000シリーズは570番台からの対応のため、560番台以前のドライバは使用できません)