CPU


(Source:PassMark CPU Benchmarks - AMD vs Intel Market Share)

PassMark Softwareの調査によると、AMDのマーケットシェアが2017年Q2(4~6月)で+10.4%も急激に上がっていることが判明しました。

注意点として、このグラフの調査方法は、PassMarkを使用したマシンに基づいているため、実際の市場とは異なります。

それでも、この記録的な伸びからは、RYZEN効果がいかに驚異的なものであったかを示しており、競合他社にとっては気になる数値となりそうです。

CPU,雑記

4gamerでi9-7900Xのレビューが公開されました。掲載された消費電力を見てみると、

なかなかにキていらっしゃいます。

しかし、電力をしっかりと消費しているということは、しっかりとCPUが回っているということであり、フレームレートに大きな影響が

CPU,マザーボード


(Source:The X299 VRM Disaster (en))

2017年5月末に最速でSkylake-Xの殻割を行い、グリスバーガーであることを世に知らしめたder8auer氏は、X299マザーボードのVRMについて苦言を呈しました。

der8auer氏はGigabyte X299 AORUS Gaming 3でi9-7900Xのクロックを4.6GHz@1.25Vに設定して、AVXに対応していないバージョンのPrime95を回しました。VRMの温度を測ったところ、わずか10~15分ほどで、

CPU


(Source:USB.org AMD Naples SP3 SOC / EPYC 7601 / USB.org AMD Summit Ridge AM4 SOC)

前回、 「AMDはエラッタを修正したB2ステッピングのZenを計画しており、B2ステッピングではPCIeコントローラなどのハードウェアバグが修正される」 という噂が出てきましたが、EPYCはB2ステッピングであることが判明しました。

CPU


(Source:Intel Core i9-7900X im Test: Stromverbrauch, Temperatur und erste Benchmarks)

ドイツメディアのComputer Baseでi9-7900Xを空冷で回したときの温度が公開されました。使用されたCPUクーラーはミドルサイズの

Noctua NH-U14S(デュアルファン)になります。このクーラーでPrime95を回すと

 Prime95
Version
電圧消費電力
(システム全体)
温度
i9-7900X@3.6GHz29.1
(AVX有効)
1.00V269W89度
i9-7900X@3.6GHz28.1
(AVX有効)
1.00V269W90度
i9-7900X@4.0GHz26.6
(AVX無効)
1.08V281W98度

これくらいの温度になるようです。どれくらいの時間回したのかは書かれていませんでした。もっと大型のクーラーであればもう少し低い温度で運用できそうですね。

参考までにi7-6950Xは下記になります。こちらも使用クーラーはNoctua NH-U14Sです。

 Prime95
Version
電圧消費電力
(システム全体)
温度
i7-6950X@3.1GHz29.1
(AVX有効)
1.01V187W67度
i7-6950X@3.1GHz28.1
(AVX有効)
1.01V190W68度
i7-6950X@3.4GHz26.6
(AVX無効)
1.07V177W63度

i9-7900Xとはクロックが異なりますが、それでもソルダリングがいかに大正義か伝わってきます。

CPU

Amazon.co.jpでもSkylake-X / Kaby Lake-Xシリーズの予約が開始されました。掲載された予約価格は

 Core i9-7900X (10C20T 3.3GHz) 税込124,980円

 Core i7-7820X (8C16T 3.6GHz) 税込74,980円

 Core i7-7800X (6C12T 3.5GHz) 税込49,800円

 Core i7-7740X (4C8T 4.3GHz) 税込42,980円

 Core i5-7640X (4C4T 4.0GHz) 税込30,980円

となっています。この価格はPCワンズと同じで、初値はどこもこのくらいの価格での販売になりそうです。肝心の発売時期は2017年7月中旬といわれており、具体的な日付まではまだわかりませんが、パソコンSHOPアークには


(画像クリックでパソコンSHOPアークへ)

2017年7月14日発売と記されています。

追記
パソコンSHOPアークに発売日に関しての詳細が掲載されました。

インテルの新ソケット「LGA2066」を採用X299チップセット搭載マザーボード及び、インテルのハイエンド新グレード「Core i9」を含めた「Core Xシリーズ」プロセッサーが2017年6月26日(月)22:00より国内でも販売解禁となった。 しかし実際に販売を開始したのはX299チップセット搭載ソケットLGA2066対応マザーボードのみ、プロセッサーの国内販売は7月14日(金)に遅延している。

ですって。

CPU


(Source:[WARNING] Intel Skylake/Kaby Lake processors: broken hyper-threading)

<ザックリ意訳>
IntelのSkylakeとKaby Lakeのハイパースレッディングに欠陥が見つかりました。ハイパースレッディングが有効になっていると、特定のレジスタでショートループが発生し、システムやアプリケーションの誤作動、データの破損、データの消失などが発生する可能性があります。

対象となるプロセッサはデスクトップ、組み込み、モバイル、HEDTです。この欠陥は、debianやLinuxベースのシステムだけでなく、全てのOSに影響する可能性があります。

この問題は、ハイパースレッディングを無効にするか、マイクロコードのアップデートで修正することができます。

・Kaby Lake
この問題を修正するにはシステムベンダーのみが利用できるマイクロコードを適用したBIOS/UEFIのアップデートが必要です。現在、システムベンダーはテスト中か、運が良ければマイクロコードを適用したBIOS/UEFIが公開されているかもしれません。詳細はシステムベンダーにお問い合わせください。

修正が施されたBIOS/UEFIをインストールするまでハイパースレッディングを有効にしないことを強くお勧めします。

・Skylake
SkylakeもKaby Lakeと同様です。しかし、Skylakeにはすぐにマイクロコードを適用する方法もあります。 (詳しくはソース元をお読みくださいませ)


上記内容が2017年6月25日付けでdebianのサイトで公開されました。HEDTと記載があるように、Intelが公開している資料によるとSkylake-Xもこの問題(SKZ7)を抱えています。

Skylakeに関してはLinux上ですぐにマイクロコードを適用する方法も用意されています。Linux noobの自分にはハッキリと状況が掴めないため、ソース元をお読みいただくのが確実ですが、 「たぶんこういうことだろう」 的なものでよろしければ続きをどうぞ。

CPU

海外では早くもSkylake-Xをフライングゲットした人が出てきました。しかし、マザーボードがまだ届いておらず、もうしばらく待つ必要があると嘆いています。

なお、日本ではCPUの発売は7月に延期というおま国仕様となっています。マザーボードの解禁日は

2017年6月26日PM22:00になったようですが、マザーボードのみだと盛り上がりませんし、ほとんどのお店は深夜販売をせずに翌日の27日販売開始になりそうですね。

CPU,PCゲーム全般


(Source:Guru3D)

前回のあらすじ。X299マザーボードのBIOSによってSkylake-Xのゲームパフォーマンスが異なる。

具体的にBIOSのどこがどう違うのか、という部分ですが、

 Hardware P-Stateが有効
 消費電力が低くなる (一定のTDP内に収める挙動で、Intelは有効を推奨しているらしい)
 ただしゲームパフォーマンスは悪くなる

 Hardware P-Stateが無効
 消費電力が高くなる
 ゲームパフォーマンスが良くなる

この違いでゲームパフォーマンスに大きな差が出てくるようです。前回のGuru3Dのゲームベンチマークは、Hardware P-Stateが無効の新BIOSでした。

で、Hardware P-Stateが有効/無効のゲームベンチマークが出てきましたので、サクッと結果をどうぞ!

 X299 ASUS PRIME: Hardware P-State有効
 X299 MSI Gaming Pro: Hardware P-State無効

になります。

CPU,マザーボード

t

CRYORIGは自社のLGA2011v3対応CPUクーラーは、全てLGA2066ソケットをサポートすることを発表しました。LGA2011v3とLGA2066は互換性があるため、追加のリテンションキットなどは必要としないとのこと。

LGA2066対応製品は簡易水冷のAシリーズ、R1 Ultimate / Universal、R5、C1、H5 Ultimate / Universal、H7 Quad Lumiなどが含まれます。

CPU,Linux

Linuxカーネルなどの大規模プロジェクトをビルド中、RYZEN環境でのみ発生する不具合がLinux界隈で話題になっています。ザックリと箇条書きでまとめますと、

 ・gccを使ってLinuxカーネルなどの大規模プロジェクトをビルド中にSEGV(セグメンテーション違反)で死亡する
 ・死亡原因はおそらく本来実行すべき命令から64バイトずれて実行されているから
 ・必ず死亡するわけではなく10回中3回だったり、202回中6回だったり
 ・確定はしていないもののRYZENのエラッタが原因の可能性が高い
 ・最悪、データ破壊の可能性がある
 ・AMDに直接言えばCPUの交換対応をしてくれる場合がある
 ・ただし交換で直るかはまだわからない

ってところのようです。もっと詳しく知りたい方は、この問題について隅々まで書かれている下記のお方のページへどうぞ!

 Ryzenにまつわる2つの問題 - 覚書
 http://satoru-takeuchi.hatenablog.com/entry/2017/04/24/135914

なお、自分には専門的な内容のほとんどが理解できませんでした(震え声) 

この問題が他にどういったシーンで影響するのか懸念されます。AMDには一刻も早くこの問題を調査・公表してほしいですね。

< Update 1 >
WindowsでもVS2017での大規模プロジェクトのビルドで失敗しやすいという報告がツイッターで出てきました。VS2017でUnreal Engineをビルドすると、数回に1回から、10回に1回程度の割合で失敗するとか。詳しくは下記のお方のツイッターへどうぞ。

 https://twitter.com/homuh0mu/status/877793529879183360

< Update 2 >
この問題に少し進展がありました。詳細はこちらの記事へどうぞ。

< Update 3 >
この問題に大きな進展がありました。詳細は下記の記事へどうぞ。
【CPU】 RYZEN SEGV問題に大きな進展。しかし、根本的な解決方法はCPUの交換のみ

CPU,マザーボード

ASRockはX299マザーボードを4製品発表しました。

X299 Taichi
2017年6月28日発売 市場想定価格: 税込44,496円前後

Fatal1ty X299 Professional Gaming i9
2017年7月発売 市場想定価格: 税込62,100円前後

Fatal1ty X299 Gaming K6
2017年7月発売 市場想定価格: 税込39,398円前後

X299 Killer SLI/ac
2017年7月発売 市場想定価格: 税込35,618円前後

『X299 Killer SLI/ac』の市場想定価格がMSIの『X299 SLI PLUS』と同じ税込35,618円ですね。この2製品が今のところX299最安値マザーボードとなっています。