悲報 Ryzen 8000Gシリーズはグリスバーガー。Ryzen 7 8700Gを殻割り。液体金属との違いやいかに

CPU

Ryzen 7 8700G

ドイツのオーバークロッカーder8auer氏により、Zen 4世代のデスクトップAPUであるRyzen 7 8700Gが殻割りされました。その写真がこちら。

Ryzen 7 8700G: グリスバーガー

Ryzen 7 8700G: グリスバーガー
Ryzen 7 8700G: グリスバーガー

残念ながら、Ryzen 7 8700Gのダイとヒートスプレッダ(IHS)の間はソルダリングではなく、サーマルペーストが使用されており、いわゆるグリスバーガーとなっています。

der8auer氏はサーマルペーストを除去して、Thermal Grizzlyの熱伝導シート『KryoSheet』と、同じくThermal Grizzlyの液体金属『Conductonaut Extreme』での温度の違いを測定しました。

Ryzen 7 8700G + 熱伝導シート『KryoSheet』
Ryzen 7 8700G + 熱伝導シート『KryoSheet』

Ryzen 7 8700G + 液体金属『Conductonaut Extreme』
Ryzen 7 8700G + 液体金属『Conductonaut Extreme』

Ryzen 7 8700G: デフォルト設定時の各温度
デフォルト設定時の各温度

CPUはデフォルト設定で、Cinebnech R23での測定結果、グリスバーガー時のRyzen 7 8700Gは75℃前後だったのが、熱伝導シート時で65℃前後、液体金属時で58℃前後にまで下がりました。

PBOを有効にしてもこの傾向は変わりません。PBO有効時のリザルトが以下。

Ryzen 7 8700G: PBO有効時の各温度
Ryzen 7 8700G: PBO有効時の各温度

PBOを有効にして測定した結果、グリスバーガー時は85℃前後だったのが、熱伝導シート時で75℃前後、液体金属時で67度前後にまで下がりました。

der8auer氏によると殻割りして液体金属にすることで、全コア最大5.3GHz駆動ができ、15~17%のパフォーマンス向上を得られたとのことです。

Zen4

Posted by にっち