NVIDIAがGPUとVRAMをセットで卸すのをやめたという噂。グラボメーカーにはGPU単品が供給され、VRAM調達はメーカーに一任か。真偽は

NVIDIAがGPUとVRAMをセットでグラボメーカー(AICパートナー)に卸すのをやめたという噂が出ています。
NVIDIAやAMDはグラボメーカーに対して、GPU単品ではなく、VRAM (GDDR7メモリやGDDR6メモリ)もセットで卸しています。例えば、GeForce RTX 5000シリーズならBlackwell GPUとGDDR7メモリ、Radeon RX 9000シリーズならRDNA 4 GPUとGDDR6メモリといった具合に。
しかし、この状況が変わったとの話が出てきました。
中国のハードウェアリーカーであるGolden Pig Upgrade氏(金猪升级包)は、Weiboにて以下のように述べています。
これまでNVIDIAはAICパートナーに対して、GPUとVRAMの両方をセットで供給していました。しかし、現在、NVIDIAはGPUのみをAICパートナーに供給し、VRAMの調達はAICパートナーに任せているという話がネット上で囁かれています。 小規模なAICパートナーだと、メモリメーカーと取引関係を築いていないところもあるでしょう。今からVRAMの価格の交渉を行うにも、まともに相手にされるとは思えません。つまり、小規模なAICパートナーはまともにグラボ事業を行えなくなることを意味します。 ― Golden Pig Upgrade |
Golden Pig Upgrade氏によると、NVIDIAがGPU + VRAMのセットではなくGPU単品でグラボメーカーに卸しているとの噂が出ているとのこと。あくまでも噂であることはご留意ください。
この話が本当ならマイナーなグラボメーカー(例えば特定の国でしか販売していないような小さなグラボメーカー)は中々しんどいことになりそうですね。
ただ、正直、この話は少々眉唾です。例えメモリメーカーにツテがある大手グラボメーカーでも、これまで行ってこなかったVRAMの価格交渉をして入手となると、超大口の取引先であるNVIDIAが調達するよりも割高になったり、交渉がスムーズいかなかったりなど、色々と厳しい部分が出てくるのではないでしょうか。場合によってはGeForce RTX 5000シリーズの販売に支障が出ることも考えられます。
そのため、NVIDIAは、GPU単品だけでなく、引き続きGPU + VRAMセットで卸すオプションも残しているか、あるいはGolden Pig Upgrade氏の話自体が正しくないか、と考えた方が個人的にはしっくりきます。
なんにしても現状では噂に過ぎません。鵜呑みにはせずに「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない」程度に見ておくべきでしょう。




























