Windows10に「サービス終了」と表示され続ける不具合。ESUに登録しているにもかかわらず。サポート中のLTSCも影響

Windows10において、ESUに登録しているにもかかわらず、サービス終了(サポート終了)と表示され続ける不具合が発生しています。
不具合概要
日本時間で2025年10月15日にWindows Updateに配信されたセキュリティ更新プログラムKB5066791をインストールしたWindows10環境において、ESU (延長サポート / Extended Security Updates)に登録しているにもかかわらず、Windows Updateのページに「お使いのバージョンのWindowsは、サービス終了を迎えました。」というメッセージが誤って表示される場合があります。
この不具合の影響を受けるOSは以下。
- ESUに登録しているWindows11 22H2 Pro、Education、Enterpriseエディション
 - Windows10 Enterprise LTSC 2021 (※本来のサポート終了日は2027年1月12日(米国時間))
 - Windows10 IoT Enterprise LTSC 2021 (※本来のサポート終了日は2032年1月13日(米国時間))
 
この不具合はあくまでも表示上の問題で、実際のサポートには影響しません。ESUに登録したWindows10環境には引き続きサポート(セキュリティ更新プログラム)が提供されます。
Windows10 Enterprise LTSC 2021およびWindows10 IoT Enterprise LTSC 2021にも引き続きセキュリティ更新プログラムが配信されます。
対処方法・回避策
Microsoftは、この不具合の修正を配信しました。インターネットに接続されている個人用・一般的なPC環境の場合は、自動的にサービス終了・サポート終了に関する誤った表示が消えます。
ただし、以下のいずれかに該当する場合は引き続き表示される場合があります。
- インターネットに接続されていない場合(解決するにはインターネットに接続してください)
 - グループポリシーでOneSettingsのダウンロードを無効にしている場合
 - ファイアウォールの設定で制限されている場合
 - 動的更新をブロックしている場合
 
引き続きサービス終了・サポート終了に関する誤ったメッセージが表示される企業・組織といったエンタープライズ環境の場合、以下のグループポリシーをインストールすることでKnown Issue Rollback (KIR / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)を使用して解決できます。
- Windows10 22H2 / 21H2
KB5066791 251020_20401 Known Issue Rollback 
このグループポリシーは、『コンピューターの構成』 → 『管理用テンプレート』 → 『KB5066791 251020_20401 Known Issue Rollback』から設定できます。このグループポリシーを『無効』に設定することで、誤ったメッセージが表示されなくなります。(ややこしいですが、『無効』にすることで更新プログラムの問題部分が『無効』になり不具合が解消されるという意味です)
グループポリシーの展開方法は『How to use Group Policy to deploy a Known Issue Rollback』のページをご覧ください。(※英語ページです。日本語ページもありますが、機械翻訳です)
現在、Microsoftはこの不具合の解決に取り組んでおり、今後のWindows Updateで修正を予定しています。修正後は、上記のグループポリシーをインストールする必要はなくなります。
あくまでも表示上の不具合のため、Microsoftが修正するまで気にせず放っておくというのも手です。

























