KB5065789により一部アプリの動作に不具合。『SmartPBXソフトフォン』に影響。Windows11 24H2 / 25H2用更新プログラムに起因
Windows11 24H2およびWindows11 25H2用更新プログラムKB5065789に起因して、一部アプリが正常に動作しない不具合が発生しています。
不具合概要
NTTドコモビジネスのアナウンスによると、日本時間で2025年9月30日にWindows Updateに配信されたWindows11 24H2およびWindows11 25H2用プレビューリリースKB5065789をインストールすると、NTTドコモビジネスのアプリ『SmartPBXソフトフォン』が正常に動作せず、通話の発着信ができなくなる不具合が発生しているとのこと。PC環境によって、この不具合が発生するケースと発生しないケースが混在しているとされています。
この不具合はKB5065789に起因していると考えられており、KB5065789をアンインストールすることで『SmartPBXソフトフォン』が正常に動作するようになります。
『SmartPBXソフトフォン』(Arcstar Smart PBX)は主に企業・組織向けのクラウドを利用した通話サービス・通話アプリです。現時点では、オプションの更新プログラムであるKB5065789での不具合発生のため、あまり被害は多くないものと想定されます。
しかし、このことを知らず、2025年10月15日に公開予定のセキュリティ更新プログラムでも引き続き本不具合が発生する場合、『SmartPBXソフトフォン』を使用している企業・組織では業務に支障が出るかもしれませんのでお気をつけください。
上記は『SmartPBXソフトフォン』についてですが、『SmartPBXソフトフォン』以外にも似たようなアプリやその他アプリにも影響を及ぼす可能性が考えられます。もし、アプリが正常に動作しなくなった場合は、一度、KB5065789 (または2025年10月15日公開予定のセキュリティ更新プログラム)を疑ってみてください。
対処方法・回避策
一時的な対処方法として、KB5065789をアンインストールするようNTTドコモビジネスは案内しています。KB5065789には新たな脆弱性の修正は含まれていないため、アンインストールしても問題ありません。
アンインストール手順は以下。
▼更新プログラムのアンインストール方法 1.) 2.) 3.) |
NTTドコモビジネスの今後の対応
現在、NTTドコモビジネスは本不具合の原因の調査を行っています。追加の情報が入り次第、同社Webページにて改めて案内するとのことです。
『SmartPBXソフトフォン』を利用されている方は、以下の当該Webページ、および、お知らせページを適宜チェックしておいた方が良いでしょう。