【Windows11】 WindowsUpdate 2022年8月 不具合情報 - セキュリティ更新プログラム KB5016629 [Update 1]

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2022年8月10日にWindowsUpdateに配信されたWindows11用セキュリティ更新プログラムKB5016629の不具合情報です。

『悪意のソフトウェア削除ツール』『.NET Framework』などの更新プログラムの不具合は割愛しています。以下、2022年8月10日に公開されたセキュリティ更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。

更新履歴
① チリのサマータイム変更に伴う既知の不具合を加筆。[2022/9/7] [New]

Windows11 21H2用セキュリティ更新プログラム: KB5016629

基本情報

KB5016629はWindows11 バージョン21H2用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。

▼更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合

追加情報

Microsoftは、非対応環境にWindows11をインストールした場合、WindowsUpdateを受け取ることが保証されなくなると述べていますが、2022年8月10日時点では非対応環境にも更新プログラムが降ってきています。

不具合情報

KB5016629には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

新しい日本語IMEを使用していると、アプリケーションにおいて、ローマ字/カナ入力モードが自動的に切り替わらない場合があります。

開発者向け情報: アプリケーションが『ImmSetConversionStatus』関数、またはVK_KANAキーエミュレーションを使用している場合、この不具合の影響を受けます。

詳細は以下の記事参照。
新しいIMEにまた不具合。入力モードが自動で切り替わらない。対処方法あり

以下のいずれかの対処方法をご検討ください。

< 対処方法A >
手動で入力モードを変更する。

< 対処方法B >
以前のバージョンのIMEを使用する。『設定』 → 『設定の検索』に「日本語 IME の設定」と入力して『日本語 IME の設定』を開く → 『全般』 → 一番下の『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更することでこの不具合を回避できます。

『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更

2022年5月25日公開のプレビューリリースKB5014019以降をインストールした環境において、Microsoft EdgeのIEモードタブが応答しなくなる場合があります。この不具合は、表示したサイトがモーダルダイアログボックスを使用していると発生する場合があります。

詳細は以下の記事参照。
Microsoft EdgeのIEモードタブが応答しなくなる不具合。KB5014699やKB5014668等で発生

この不具合は、Known Issue Rollback (KIR / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)を使用して修正されます。一般的なPC環境や、企業や組織に管理されていないPC環境の場合、放っておいても最大で24時間以内に自動的に修正されます。PCを再起動すると、早く修正される場合があります。

企業や組織等で管理されているPCでは、以下の特別なグループポリシーをインストールして設定することで解決できます。

詳細は『グループ ポリシーを使用して既知の問題ロールバックを展開する方法』(日本語ページは機械翻訳で意味不明な箇所あり。英語ページはこちら)をご覧ください。

2022年6月24日公開のプレビューリリースKB5014668以降をインストールすると、XPSビューアーでXPSファイルやOXPSファイルが開けない場合があります。この不具合は、ファイル内の言語が日本語や中国語の場合に発生します。

この不具合が発生すると、XPSビューアー内に「このページを表示できません」というエラーが表示されたり、CPU使用率が高くなったり、メモリ使用量が増加し続けることがあります。

このエラーが発生したあともXPSビューアーを起動しっぱなしにしていると、メモリ使用量が最大2.5GBに達したあと、XPSビューアーが終了する場合があります。

詳細は以下の記事参照。
XPSファイルが開けない不具合。Windows10およびWindows11で発生。2022年6月以降のWindowsUpdateが原因

一時的な対処方法として、KB5014668以降の更新プログラム(プレビューリリース、セキュリティ更新プログラム)をアンインストールすることで、XPSファイルおよびOXPSファイルを開けるようになります。

アンインストール手順の詳細は左記の記事をご覧ください。

[New]

これまで、チリでは2022年9月4日からサマータイムが始まっていましたが、2022年は日本時間で9月11日AM00:00より始まります。この変更に伴って、以下の不具合が発生する場合があります。

  • Microsoft TeamsやOutlook、その他、クラウドサービス、時間の通知、お使いのアプリなどが60分ずれる場合があります
  • スケジュールされたタスクが予定された時刻に実行されない場合があります
  • 時間に依存する操作・ログイン・アクセスなどに失敗する場合があります

上記は主にチリ国内のWindows PCで想定される不具合ですが、チリ国外であってもチリにあるサーバーやPCに接続したり、オンラインでチリと何かしらのやり取りを行っていると上記のような不具合が発生する場合があります。

詳細は以下の記事参照。
チリのサマータイム変更により不具合発生の恐れ。チリ国外でもチリにアクセスする場合に影響。サポート中のすべてのWindowsが対象

この不具合の回避策として、チリにお住まいの方はこちらのページを参考に、サマータイム開始まで一時的に『夏時間に合わせて自動的に調整する』をオフにするなど手動で設定するようMicrosoftは案内しています。(あくまでチリ国内向けのため、チリ国外の方は行わないでください)

Microsoftは不具合の解決に取り組んでおり、今後のリリースで修正を予定しています。