Gigabyte、サーマルゲルの採用をやめた？GeForce RTX 5070 Tiの新モデルには未記載
Gigabyteがサーマルゲルの採用をやめたかもしれません。
最初に: サーマルゲルについて
GigabyteはGeForce RTX 5000シリーズやRadeon RX 9000シリーズにて、VRAMや各種コンポーネントを冷却するサーマルパッドの代わりに、サーマルゲル(Thermal conductive gel / サーマルジェル / 熱伝導性ゲルとも呼ばれる)というゲル状のものを採用しています。
しかし、GeForce RTX 5000シリーズの初期ロットにおいては、サーマルゲルを多めに塗布しすぎたため、グラボを縦置き(垂直設置)した際にサーマルゲルが垂れてくることが問題となっていました。
サーマルゲルが垂れ落ちてきたGeForce RTX 5080
Gigabyteはその後のロットで、サーマルゲルを最適な量に調整したことを発表し、ここ最近ではこの問題が発生したという報告も見られなくなりました。
本題: Gigabyteがサーマルゲルの採用をやめた？？
本題です。Gigabyteがサーマルゲルの採用をやめたかもしれません。海外メディアのVideoCardzが報じました。
Gigabyteが新製品『GeForce RTX 5070 Ti WINDFORCE OC V2 16G』(型番: GV-N507TWF3OCV2-16GD)を発表した。このグラボは『GeForce RTX 5070 Ti WINDFORCE OC SFF 16G』(型番: GV-N507TWF3OC-16GD)の後継製品となる。 『GeForce RTX 5070 Ti WINDFORCE OC V2 16G』でもっとも興味深い点は、製品の説明だ。従来製品の『GeForce RTX 5070 Ti WINDFORCE OC SFF 16G』のWebページでは「VRAMやMOSFETのような重要な部品の冷却のためにサーバーグレードのサーマルゲルを採用」とアピールされていた。
しかし、後継製品の『GeForce RTX 5070 Ti WINDFORCE OC V2 16G』のWebページにはサーマルゲルに関する記述が無いのだ。 Gigabyteはすべてのモデルでサーマルゲルを採用する必要はないと判断したか、あるいは何かしらの都合でサーマルパッドへと変更したのかもしれない。 当初、サーマルゲルが垂れてくるという問題が報告されていたが、Gigabyteが対処して以降、目立った問題は出ていない。 ― VideoCardz |
GigabyteのWebページを比較してみたのが以下の画像。前者が従来品の『GeForce RTX 5070 Ti WINDFORCE OC SFF 16G』で、後者が後継品でバージョン2 (V2)となる『GeForce RTX 5070 Ti WINDFORCE OC V2 16G』です。
GeForce RTX 5070 Ti WINDFORCE OC SFF 16G
サーマルゲルに関する記述あり
GeForce RTX 5070 Ti WINDFORCE OC V2 16G
サーマルゲルに関する記述なし
従来品の『GeForce RTX 5070 Ti WINDFORCE OC SFF 16G』ではサーマルゲルをアピールしていますが、後継品の『GeForce RTX 5070 Ti WINDFORCE OC V2 16G』ではサーマルゲルに関する項目・記述がありません。
これらWebページの内容を鑑みるに、『GeForce RTX 5070 Ti WINDFORCE OC V2 16G』ではサーマルゲルの採用をやめて、通常のサーマルパッドへと変更したのかもしれません。
ただ、断定はできません。例えば、
- Webページ担当者がサーマルゲルに関する内容を書き忘れた
- アピールしなくなっただけで実際にはサーマルゲルを使用している
などの可能性も考えられます。
『GeForce RTX 5070 Ti WINDFORCE OC V2 16G』で実際にサーマルパッドへと変更されているかどうかは、分解して確認してみないことにはわかりません。
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