2025年第1四半期、Radeonのシェア率が大幅減。Radeon RX 9000シリーズを投入したにもかかわらず。その理由は

RADEON

AMD Radeon RX 9000 Series

Radeonのシェア率が大幅に減少しています。いったい何が起こっているのでしょうか。海外メディアのTom’s Hardwareが報じました。

Jon Peddie Researchの最新レポートによると、2025年第1四半期(1~3月)のAMDデスクトップGPUの市場シェアが過去最低の落ち込みを見せている。Radeon RX 9070 XTやRadeon RX 9070といった新製品を発売したにもかかわらずだ。

2025年第1四半期のデスクトップPC向けグラフィックスカードGPUの出荷数は920万台とされている。2025年第1四半期のシェア率は以下だ。

dGPUシェア率
dGPUシェア率

NVIDIAが92%のところ、AMDはわずか8%となっている。少なくとも2012年以降、AMDは過去最低のシェア率を記録した。

いったいなぜここまでシェアが落ち込んだのだろうか。Jon Peddie Researchの代表であるJon Peddie氏によると、Ryzen CPUとRadeon GPUの製造配分のバランスを上手く調整できていなかったことに起因しているという。

また、Jon Peddie氏は私たちにこう語った。

「AMDもNVIDIAも、TSMCなどのファウンドリに発注する際、非常に難しい選択を迫られます。6~9か月先を予測して製造量を決めるため、いつも正確に予測できるとは限りません」

― Tom’s Hardware

つまるところ、Radeon RX 9000シリーズがこんなにも人気が出るとは思わず、製造量が少なかったためにこのような数値になっている模様です。

このほかに考えられる要因としては発売時期。NVIDIAは2025年1月下旬にGeForce RTX 5000シリーズを発売しました。一方で、Radeon RX 9000シリーズが発売されたのは2025年3月上旬からです。GeForce RTX 5000シリーズが先行して販売されているため、この辺も数値に表れているものと見受けられます。

2025年第2四半期(4~6月)以降、数値にどのような変化が表れるのか注目されます。

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Posted by にっち