Arcグラフィックスドライバ30.0.101.1743 BETA公開。ベンチマーク最適化のオン/オフを切り替えられるように。Time Spyスコアが約15%低下

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Intelは、ベンチマーク最適化のオン/オフを切り替えられるトグルを備えたArcグラフィックスドライバ30.0.101.1743 BETA公開しました。

30.0.101.1736までのArcグラフィックスドライバは、UL 3DMarkベンチマークへの最適化がデフォルトで有効になっています。しかし、ULは、こういったベンチマーク固有の最適化を認めておらず、ULが承認していないドライバでのリザルトは同社のデータベースには反映されないようになっています。

当初、Intelは、この問題を解決するためにベンチマーク最適化のオン/オフを切り替えられるトグルを備えたドライバを、2022年4月末に公開すると述べていましたが、その約束は守られず、公開延期となったことが2022年5月に発表されました。

そして今回、ついに、ベンチマーク最適化トグルを備えた30.0.101.1743 BETAドライバが公開されました。

Arcグラフィックスドライバ30.0.101.1743 BETA リリースノートより
Arcグラフィックスドライバ30.0.101.1743 BETA リリースノートより

Advanced Performance Optimizations: アプリケーションの高度な最適化を選択し、有効・無効を切り替えられる新機能がArc Controlで利用できるようになりました。この機能は、現時点では3DMark Time Spyと3DMark Port Royaleにのみ影響します。この機能を無効にしても、ゲームやコンテンツ作成アプリケーションなどへの影響はありません。

では、ベンチマーク最適化を無効にすると、スコアにどれほどの影響が出てくるのでしょうか。ツイッターユーザーの0x22h氏がさっそくArc A380で検証しました。最適化有効時と無効時のTime Spyのリザルトがこちら。

Arc A380 Time Spy最適化有効: 5241ポイント
Arc A380 Time Spy最適化有効: 5241ポイント

Arc A380 Time Spy最適化無効: 4449ポイント
Arc A380 Time Spy最適化無効: 4449ポイント

最適化有効だと、Time SpyのGraphics Scoreは5241ポイント、最適化無効だと4449ポイントと、無効にすると約15%スコアが下がりました。

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Posted by にっち