Intel、Panther Lakeの概要を発表!XeSSがマルチフレーム生成に対応!
Intelは、Panther Lakeの概要を発表しました。
Panther Lakeのバリエーション
Intelによると、Panther Lakeには以下の3つのバリエーションがあるとのこと。
- 最大8コア
- CPU: 最大4P-Core + 0E-Core + 4LP E-Core
- iGPU: 最大4基のXe3コア
- 最大16コア
- CPU: 最大4P-Core + 8E-Core + 4LP E-Core
- iGPU: 最大4基のXe3コア
- 最大16コア + 最大12基のXe3コア
- CPU: 最大4P-Core + 8E-Core + 4LP E-Core
- iGPU: 最大12基のXe3コア
バリエーションごとのネーミング(Panther Lake-UやPanther Lake-H、Panther Lake-HX(?)など)や、詳細なSKU / ラインナップ / モデル名については今回の発表では明らかにされていません。
3つ目の『最大16コア + 最大12基のXe3コア』に関しては、以前より噂されている『X』付き(例えば、Core Ultra X9 388HやCore Ultra 9 X388Hのように)モデルとなることが見込まれます。iGPUには12基ものXe3コアが搭載されているため、ワンチップでも高性能なゲーム性能になることが期待されます。
Intelによると、12基のXe3コアGPUは、Lunar Lakeと比較して最大50%、パフォーマンスが向上したとされています。
ちょっとややこしいXe3の立ち位置
各ネーミングについての説明を少々。Xeというのはグラフィックアーキテクチャの名前(コードネーム)で、Alchemist、Battlemage、Celestial、というのはArc GPU / グラボの名前です。
AlechemistはXeでArc Aシリーズ、BattlemageはXe2でArc Bシリーズです。では、CelestialはXe3でArc Cシリーズになるかと思うでしょうが、Intelによるとそうではないようです。以下のスライドをご覧ください。
Intel GPU IP & Product Family ロードマップ
おわかりいただけたでしょうか。Intelによると、Panther LakeのXe3はArc Cシリーズではなく、Arc Bシリーズのカテゴリになるとのことです。
このスライドの内容を鑑みるに、Arc Cシリーズ / CelestialはXe3Pとなる模様です。ちょっとややこしいですね。
▼Xe3の立ち位置
- Xe3: Arc Bシリーズ
- Xe3P: Arc Cシリーズ
XeSSでマルチフレーム生成に対応
今回のIntelの発表のメインディッシュと言っても過言ではないのが、XeSSでのマルチフレーム生成(Multi Frame Generation / MFG)への対応です。
Intel XeSS Multi-Frame Generation (MFG)
以前からArcグラフィックスドライバの中に、XeSSでマルチフレーム生成への対応を示唆する記述がありましたが、今回、ついにIntelから発表されました。
現時点でマルチフレーム生成に対応しているのはNVIDIA GeForce RTX 5000シリーズのDLSS 4 Multi Frame Generationだけですが、Intelもこれに追随。NVIDIAと同様に、大幅なフレームレートの向上が期待されます。PCゲーマーにとっては中々に楽しい展開になってきたと言えるのではないでしょうか。
XeSSマルチフレーム生成が具体的にいつ頃に実装されるのか、また、どのGPUで利用できるのかはまだ明らかにされていません。今回のPanther Lakeの発表との同時発表だったため、少なくともPanther Lake / Xe3以降のGPUで利用できることは確かでしょう。