RGBファームウェアにより一部のGigabyte製マザーボードが故障したとの報告。ファームウェアに不具合か。RGBが正常に機能しなくなったり、最悪、文鎮化も。復旧方法あり

マザーボード

Gigabyteマザーボード

一部のGigabyte製マザーボードにおいて、RGBライティングコントローラーのファームウェアアップデートを適用すると、マザーボードが故障したとの報告が出ています。海外メディアのTom’s Hardwareが報じました。

Gigabyte製マザーボードのRGBライティングコントローラー用ファームウェアアップデート後に、不具合が発生したとの報告が出ている。

問題となっているファームウェアは『IT5701/ 5702 RGB lighting controller firmware upgrade package』だ。Z790M AORUS ELITE AX環境にこのファームウェアをインストールしたX (旧Twitter)ユーザーのCharlie氏によると、このアップデートでWindows11の動的ライティングに対応するようになると書かれているものの機能せず、さらにはマザーボードのRGBライティングも機能しなくなったという。

PC自体は動作するが、シャットダウン後もCPUクーラーのファンが止まらずに回転し続けた。さらに深刻なのは、このアップデートによって、Q-Flash Plusが機能しなくなったという。

「bricked Gigabyte LED update」や「IT5701/IT5702 Gigabyte」で検索すると、同様の不具合に関するフォーラムスレッドが複数見つかる。

RedditユーザーのPuzzleheadedClue7694氏は、B650 GAMING X AXにこのファームウェアアップデートをインストールしたものの、アップデートの進行が止まってしまい、5分経っても完了しないためPCを再起動しなければならなかった。結果、RGBはレインボーパターンで固定されるようになったほか、Gigabyte RGB Fusionアプリでも制御できなくなった。

別のRedditユーザーのvReadyyy氏は、Gigabyte B650 AORUS ELITE AX V2にこのファームウェアをインストールしたところ、アップデート中にPCがフリーズしてしまった。シャットダウンせざるを得なくなったため、5分待ってPCをシャットダウンしたものの、再起動するとCPUデバッグLEDが点灯したままになって起動しなくなり文鎮化した。

本件についてGigabyteにコメントを求めたが現時点では回答を得られていない。現状、Gigabyte製のIntel 700シリーズチップセットマザーボード、AMD 600シリーズチップセットマザーボードなど、IT5701 / IT5702チップを搭載したマザーボードを使用しているユーザーは、『IT5701/ 5702 RGB lighting controller firmware upgrade package』のファームウェアアップデートを控えることを強くおすすめする。

もし、同じような状態に陥った場合、(Windowsが起動する場合は)ソフトウェアレベルで復旧する方法がユーザーにより公開されている。この手順でも問題が解決しない場合は、ハードウェアレベルでの問題の可能性があるため、Gigabyteのサービスセンターに相談してみてほしい。

― Tom’s Hardware

復旧方法が書かれているサイトは中国語です。Google翻訳等を使用すれば大体の内容はわかるように書かれていますが、自信のない方はやめておいた方が良いでしょう。

このほか、PuzzleheadedClue7694氏の報告によると、Windowsをセーフモードで起動して、再度ファームウェアアップデート(Flash.bat)を実行してみたところ直ったとのこと。同様の症状にお困りの場合は、もっとも簡単なまずはこちらを試してみた方が良いかもしれません。

とはいえ、本不具合が発生した場合は、まずはGigabyteのサポートサービスセンターに連絡を取ってみることをおすすめいたします。

Posted by にっち