AGESA 1.2.8.0 BIOS適用後、PCが起動しなくなる不具合。一部マザーボード環境で発生。対処方法あり

AMD AGESA 1.2.8.0を含んだBIOSをマザーボードに適用後、PCが正常に起動しなくなったとの不具合報告が出ています。
PCが正常に起動しなくなったとの不具合報告
MSIは2025年12月3日付けでMPG X870E CARBON WIFIマザーボードに、バージョン7E49v1A75 BIOSをリリースしました。

AGESA 1.2.8.0 バージョン7E49v1A75 BIOS
このBIOSには最新のAGESA 1.2.8.0が含まれているほか、メモリの互換性が向上したと記されています。
中国語圏フォーラムChiphellユーザーのyylwm1314氏によると、このBIOSをインストールしたところ、BIOS / UEFI画面が表示されず、OSも起動しなくなったとのこと。
2025年12月5日現在、MPG X870E CARBON WIFIマザーボードのページからこのBIOSは削除されています。
対処方法・復旧方法
yylwm1314氏が検証を続けた結果、メモリを1本外したところ、無事、起動するようになったとのこと。その後、すぐにBIOSのバージョンを下げて事なきを得ました。
参考までに、yylwm1314氏のPC環境は以下。
- CPU: Ryzen 9 9950X
- MB: MSI MPG X870E CARBON WIFI
- メモリ: KingBank DDR5-6400 (C32) 48GB x2
もし、同様の不具合が発生した場合はメモリを1本挿しにして正常に起動するかどうかお試しください。
それでも上手くいかなかった場合は、マザーボードメーカーのサポートへとお問い合わせください。
同様の報告はほかにも
Chiphellユーザーのmacrae氏もMSI MAG B850M MORTAR WIFI環境にAGESA 1.2.8.0 BIOS (バージョン7E61v1A47)をインストールしたところ、同じ不具合が発生したと報告しています。

AGESA 1.2.8.0 バージョン7E61v1A47 BIOS
こっちはまだ削除されていない
macrae氏もKingBankのメモリ(24GB x2)を使用しており、macrae氏はメモリの相性問題を疑っています。
MSIに報告したユーザーによると
この不具合についてMSIに報告したChiphellユーザーによると、MSIには同様の報告が寄せられているとのこと。ChiphellユーザーがMSIから聞いた話では、PCBのバージョンに関係している可能性があり、すべての環境で発生するものではないとされています。
MSIの特定のマザーボードとAGESA 1.2.8.0 BIOS、そして一部のメモリとで相性が悪いのかもしれません。



























