Zen 6 RyzenデスクトップCPU、2027年の発売になる可能性。プロセスはN2XなのかN2Pなのか

Zen 6 RyzenデスクトップCPUの発売時期が、2027年になる可能性があるという話が出てきました。YouTubeチャンネルのMoore’s Law is Deadが報じました。
TSMCのロードマップを見てほしい。上が古いもので、下が最近公開された新しいものだ。 古いものと比べると、N2Xの位置が2027年へと後退しているのが見て取れる。 Zen 6 Ryzenは7GHzの動作クロックを目標としており、N2Xのプロセスノードに依存するとされている。 明確にしておきたいのは、現在のところZen 6 RyzenデスクトップCPUが遅れているといったようなドキュメントを私は見ていない。AMDの情報筋からも遅れているという話は聞いていない。 当初、AMDはTSMCのN2Xを使用する予定だった。しかし、上記のロードマップは、TSMCが当初の予定よりもN2Xの投入を半年から1年遅れてリリースすることを示している。 では、Zen 6 Ryzenはどうなるだろうか。いくつか考えられる可能性としては、ラインナップ(モバイル含む)のほとんどをN2Pで発売し、その時点では当初の目標だった7GHzには達しないだろう。あるいはZen 6 RyzenデスクトップCPUの発売を2027年に遅らせることも考えられる。 もう1点明確にしておきたいのは、私が見たドキュメントの中にはN2Xについて言及していないモバイルCPU / APUもあった。 |
当初、Moore’s Law is Deadは、「Zen 6 RyzenデスクトップCPUはTSMCのN2Xプロセスで製造され、7GHzを目標にし、2026年後半のリリースが見込まれている」と述べていました。
その一方で、別のハードウェアリーカー、Kepler_L2氏は、Zen 6 RyzenデスクトップCPUはN2Pで製造され、このことはAMDからOEMやAIBへとすでに通知済みだと述べています。
Moore’s Law is DeadとKepler_L2氏とで情報に齟齬が生じています。
そして今回、Moore’s Law is Deadは、Zen 6 RyzenがN2Xで発売されるという主張を弱めるような内容を報じました。しかし、Zen 6 RyzenがN2Xを採用するという主張を完全には否定しておらず、2027年のリリースへと遅らせる可能性を述べています。
現時点でMoore’s Law is DeadとKepler_L2氏の主張、どちらが正しいのか(あるいはどちらも間違っているのか)判断することはできません。
AMDは約2年ペースでZenアーキテクチャを刷新して新世代のデスクトップCPUを投入しています。今回もこのペースを踏襲するなら、おそらくZen 6 RyzenデスクトップCPUは2026年内発売で、N2Xは採用されないのではないかと筆者は考えるのですが、はたしてどうなるでしょうか。



























