Ryzen 7 9850X3Dの各種ベンチマーク。ゲーム性能はどれだけ向上したのか

海外メディアのTechPowerUpによりAMD Ryzen 7 9850X3Dの各種ベンチマークが公開されました。そのリザルトがこちら。
仕様
| Processor | Cores/ Threads | ベース/ ブースト (GHz) | L3キャッシュ (MB) | TDP (W) | 価格 USD/ 日本円(税込) (発売時) |
| Ryzen 7 9850X3D | 8C16T | 4.7 5.6 | 96 (L3+3DV) | 120 | 499 94,800円 |
| Ryzen 7 9800X3D | 8C16T | 4.7 5.2 | 96 (L3+3DV) | 120 | 479 86,800円 |
テスト環境
▼全環境共通
使用OS: Windows11 Pro 25H2 (VBS有効、デフォルト設定)
グラボ: ZOTAC GeForce RTX 5090 SOLID
▼AMD Ryzen 9000 / 7000シリーズ環境
メモリ: 32GB (16GB x2) DDR5-6000 28-36-36-76 Infinity Fabric @ 2000 MHz
マザーボード: ASUS X870E Crosshair Hero (BIOS 9958)
▼Core Ultra 200Sシリーズ環境
メモリ: 32GB (16GB x2) DDR5-6000 28-36-36-72 2T / Gear 2
マザーボード: ASUS Z890 Maximus Hero (BIOS 2302) (Intel Default Settings有効 / 200S Boost有効)
▼Intel第14世代Core 14000シリーズ(Raptor Lake Refresh)環境
メモリ: 32GB (16GB x2) DDR5-6000 28-36-36-76 2T / Gear 2
マザーボード: ASUS Z790 Maximus Dark Hero (BIOS 3107 / Intel Default Settings有効 / ASUS MCE無効)
(Source: TechPowerUp)
備考
グラフの緑色がデフォルト設定になります。これはグラフすべてに共通します。
Cinebench 2024

Cinebench 2024: シングル134

Cinebench 2024: マルチ1372
Ryzen 7 9850X3DのCinebench 2024スコアは、シングルが141ポイント、マルチが1386ポイント。Ryzen 7 9800X3D (シングル134 / マルチ1378)より、シングルが約5.2%、マルチが0.5%向上しています。
Ryzen 7 9850X3DはRyzen 7 9800X3Dよりブーストクロックが400MHz高くなっているため、その分、シングル性能の向上が見られます。一方で、マルチ性能に関しては誤差の範囲と言えるでしょう。
15タイトル ゲームベンチマーク 1080p (GPU: GeForce RTX 5090)
それではPCゲーマーが最も気になるゲームパフォーマンスを見て行きましょう。まずは個々の15タイトル(同タイトルでのレイトレーシング有効を含む)をご覧ください。

Kingdom Come: Deliverance II: 256.3 fps

Warhammer 40000: Space Marine 2: 154.1 fps

Marvel’s Spider-Man 2: 221.7 fps

S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl: 103.1 fps

インディ・ジョーンズ/大いなる円環(RT): 179.8 fps

Marvel’s Spider-Man 2 (RT): 108.6 fps
Ryzen 7 9850X3DとRyzen 7 9800X3Dを比較して、最も顕著なフレームレート差があらわれたゲームタイトルは『バルダーズ・ゲート3』で、Ryzen 7 9850X3Dの方が+2.9%高いフレームレートを示しています。
そのほかのタイトルだと『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』が+2.1%、『The Last of Us』が+2.1%、『サイバーパンク2077』が+2.0%といったところです。
残りのタイトルは1%台かそれ以下、または変わりありません。
15タイトルゲームベンチマーク平均fps
上記ゲーム15タイトルの平均fpsが以下。
Ryzen 7 9850X3Dの15タイトルの平均fpsは216.9 fps。Ryzen 7 9800X3D (214.5 fps)と比較すると平均約1.1%高くなっています。
平均消費電力
ゲーム15タイトルプレイ中の平均消費電力が以下。
Ryzen 7 9850X3Dの平均消費電力は102W。性能が向上した分、Ryzen 7 9800X3D (80W)から22W、消費電力が上がっています。
まとめ
Ryzen 7 9850X3DはRyzen 7 9800X3Dからブーストクロックが400MHz向上した上位モデルです。その他の部分に関しては変更はありません。そのため、ゲーム性能への影響もそこまで大きなものではありません。
個々のゲームによっては3%近いフレームレートの向上も見られますが、1080p 15タイトルの平均fpsは約1.1%の向上に留まっています。
TechPowerUpでのベンチマーク結果は上記のようなリザルトですが、一方でYouTubeチャンネルのHardware Unboxedでは、

Ryzen 7 9850X3D
Medium +4.6% / Ultra +2.6%
ゲーム14タイトルの平均fpsは、1080p Medium画質設定で約4.6%、1080p Ultra画質設定で約2.5%の向上と、TechPowerUpよりも高い向上率を示しています。
この辺の差はテストに使用したゲームタイトルや、テストシーン、画質設定などによって変わってくるため、どちらが正しいとか間違っているといったものではありません。
これらをまとめると、ゲームタイトル・画質設定等によって、Ryzen 7 9850X3DはRyzen 7 9800X3Dより平均1.1~4.6%程度の向上が期待できます。
これまで、Ryzen 7 9800X3Dが最強のゲーミングCPUでしたが、Ryzen 7 9850X3Dが新たな最強のゲーミングCPUとなりました。
Ryzen 7 9850X3Dの問題点を挙げるなら、その販売価格でしょう。Ryzen 7 9850X3Dの国内希望小売価格は税込94,800円です。一方、Ryzen 7 9800X3Dの正規取扱店での価格は、2026年1月29日時点ではどこも税込85,800円という値付けをしており、結構な価格差があります。
この価格差を納得できるかどうかは、どれだけフレームレートを追及したいかによって変わってくるでしょう。




































