3D V-Cache版Zen 6 Ryzen、最大288MBもの超大容量L3か。2CCDのデュアル3D V-Cache。X3Dモデルに期待が高まる

CPU

Zen 6 Ryzen

Zen 6 Ryzenの3D V-Cache / X3Dモデルに関する情報が出てきました。

ハードウェアリーカーのHXL氏はX (旧Twitter)にて、Zen 6 RyzenのL3キャッシュについて、以下のように述べています。

Zen 6 Ryzen 3D V-Cache / X3Dモデルに関する情報


Zen 6 Ryzenは、通常のL3キャッシュが48MBで、3D V-Cacheは96MBです。

つまり、Zen 6 Ryzen X3D製品は、

  • 1CCDモデル144MB
  • 2CCDモデル288MB

となります。

HXL氏によるとZen 6 Ryzenの3D V-Cache / X3Dモデルは、

  • 1CCD
    • 通常のL3 48MB + 3D V-Cache 96MB = 合計L3キャッシュ144MB
  • 2CCD
    • (通常のL3 48MB + 3D V-Cache 96MB) x2 = 合計L3キャッシュ288MB

というL3キャッシュ構成になるとのこと。

Zen 6 Ryzenの通常のL3キャッシュが48MBで、3D V-Cacheが96MBになるという話は新しい情報ではありません。通常のL3キャッシュが48MBというのは2025年3月に、3D V-Cacheが96MBというのは2025年7月に、Moore’s Law is Deadによりリークされています。

今回、新しく出てきた情報としては、2CCDに関して。

これまで、AMDは、2CCD製品でも3D V-Cacheを1CCDにか搭載してきませんでした。しかし、2025年10月、著名なハードウェアリーカーchi11eddog氏により、2CCDに3D V-Cacheを搭載したデュアル3D V-CacheのRyzen 9 9950X3D2が発売されるとリークされました。

つまるところ、HXL氏は、Zen 6 Ryzenでも2CCDのデュアル3D V-Cacheモデルが登場すると述べています。そしてその合計L3キャッシュは288MBという超大容量となります。

参考までにZen 6 RyzenとZen 5 Ryzen 9000シリーズの1CCDあたりのL3キャッシュ容量を比較すると以下。

 Zen 6 L3 1CCDZen 5 L3 1CCD
通常のL348MB32MB
3D V-Cache96MB64MB
合計L3144MB96MB

Zen 6 Ryzenは、Zen 5 Ryzen 9000シリーズより、1.5倍も多いL3 / 3D V-Cache容量となります。さらに言うなら、Zen 6 Ryzenは1CCDあたり12コアになっているいわれています。(Ryzen 9000シリーズは1CCD8コア) コア数も1.5倍です。

3D V-Cacheを搭載したZen 6 Ryzenの登場に期待が高まります。

なお、HXL氏に内容はあくまでもリーク情報であることはご留意ください。とはいえ、Ryzen 9 9950X3D2が発売されるのであれば、Zen 6 Ryzenでも2CCDのデュアル3D V-Cacheモデルが発売される可能性は非常に高いでしょう。

余談ですが、モバイル版Zen 6 Ryzenに関しては2027年に投入するとAMDから公式に発表されています。デスクトップCPUがいつになるのかはまだ明らかにされていません。

Zen6

Posted by にっち