Windows11 24H2、ブルースクリーンエラーの不具合が解決。『sprotect.sys』起因の問題。セーフガード解除。他、壁紙アプリとの不具合も解決済みに
Microsoftは、Windows11 24H2環境で『sprotect.sys』起因によるブルースクリーンエラーを引き起こす不具合が解決したほか、壁紙アプリと競合する不具合も解決済みとしたことを発表しました。
ブルースクリーンエラーを引き起こす『sprotect.sys』の不具合が解決
Windows11 24H2環境において、Senseshield Technology社の『sprotect.sys』ドライバがインストールされていると、PCが応答しなくなり、ブルースクリーンエラー(Blue Screen of Death / BSoD)またはブラックスクリーンエラー(Black Screen of Death / BSoD)が発生する場合があります。
『sprotect.sys』ドライバは、セキュリティソフトや企業向けソリューションで使用されている暗号化保護を担うドライバで、さまざまなアプリケーションで使用されています。
Microsoftによると、『sprotect.sys』を使用するアプリケーションの最新バージョンではこの不具合が解決しているとのこと。
『sprotect.sys』ドライバがインストールされているPCにWindows Update経由でWindows11 24H2がインストールされないよう、セーフガード(セーフガードID: 56318982)が適用されていましたが、2025年10月15日(米国時間)をもって、セーフガードが解除されました。
セーフガードの解除に伴って、『sprotect.sys』ドライバがインストールされている環境にもWindows11 24H2がWindows Updateに降ってくるようになりました。
もし、Windows11 24H2へとアップデート後にブルースクリーンエラー / ブラックスクリーンエラーが発生する場合は、『sprotect.sys』を使用するアプリを新しいバージョンへとアップデートするようMicrosoftは案内しています。
壁紙アプリと競合する不具合も解決済みに
Windows11 24H2をインストールすると、一部の壁紙カスタマイズアプリケーション(以下、壁紙アプリ)が起動しなくなったり、正常に動作しなくなる(デスクトップからアイコンが消えたり、壁紙が表示されなくなったり)場合があります。
この不具合は、壁紙アプリ側で修正する必要があります。例えば、有名所の『Wallpaper Engine』なんかは、2025年2月にリリースされたバージョン2.6で既にこの不具合が解決しています。
Microsoftは、影響を受けるWindows11PCに対してWindows11 24H2がインストールされないよう、セーフガード(セーフガードID: 52754008)が適用していましたが、2025年10月15日(米国時間)付けで本不具合を解決済みとし、セーフガードを解除しました。セーフガードの解除により、Windows UpdateにWindows11 24H2が降ってくるようになりました。
もし、Windows11 24H2へとアップデートして動作に問題が生じた場合は、壁紙アプリをアップデートしてみてください。それでも解決しない場合は、アプリの開発者に問い合わせるようMicrosoftは案内しています。
Windows11 24H2すべてのセーフガードが解除
上記2件のセーフガードが解除されたことで、これまでWindows11 24H2にかかっていたすべてのセーフガードが解除されました。