GeForce Game Readyドライバ 581.42 不具合情報。UE5ゲームのアーティファクトはいまだ直らず。BF2042も引き続きクラッシュ報告あり
GeForce Game Readyドライバ 581.42 WHQLの不具合情報です。NVIDIA公式の既知の不具合と、海外のGeForceフォーラムで目に付いたユーザー報告を意訳しています。ユーザー報告は全ての環境で発生するものとは限らず、環境依存の可能性もあります。同様の不具合にお悩みの方の参考になりましたら幸いです。
NVIDIA公式: 既知の不具合 (リリースノート + フォーラム)
- 『Counter-Strike 2』(CS2)において、ゲーム内の解像度がモニターのネイティブ解像度より低い場合、テキストが歪んで表示される場合があります
- 『龍が如く8』において、一部のシステム構成でライトがちらつきます
注意事項
Steamオーバーレイを有効にしたあと、画面がブラックスクリーン(真っ黒)になったり、ゲームがランダムにクラッシュする場合は、Steamオーバーレイを無効にしてください。
Valve社員によると、NVIDIAとValveは継続的に連絡を取り合っており、NVIDIAがこの不具合のバグを特定したものの、修正が公開されるまでにはまだ時間がかかる見込みとのこと。
不具合が解決したら、Steamの当該スレッドにてアナウンスを行うとのことです。
その他の不具合
- AMD Athlon 64 X2やIntel Core 2 Duo / Core 2 Quad以前のPOPCNT命令に対応していない古いCPU環境だと、一部のドライババージョンでブルースクリーンエラーが発生します。具体的には以下。本件に関する詳細はこちらのページをご覧ください。
- 552.44まで → POPCNT非対応の古いCPUでも動作する
- 555.85~565.90 → POPCNT非対応の古いCPU環境だとブルースクリーンが発生する。最悪ブートループでOSが起動しなくなる
- 566.03以降 → POPCNT非対応の古いCPUでも動作する
ユーザー報告の不具合
- 580番台に入ってから『The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered』『Clair Obscur: Expedition 33』『マフィア:オリジン ~裏切りの祖国』『METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER』(MGSデルタ)など、UE5 (Unreal Engine 5)を使ったゲームでアーティファクトが発生します。577.00以前のドライバだとこの不具合は発生しません。この不具合の報告をしてから2か月経ちました。既知の不具合にも記されていません。現在の状況を教えてください。[RTX 5090]
- UE5ゲームでアーティファクトが発生します [RTX 5090]
(※複数報告あり。以前から主にRTX 5090環境でこの不具合報告が複数出ています) - NVIDIA: ↑申し訳ありません。根本的な原因はまだ特定できていません
- 581.42で『Battlefield 2042』(バトルフィールド2042)がクラッシュする不具合が修正されたとありますが、いまだにクラッシュします [RTX 5090]
- 『Battlefield 2042』はまだクラッシュします。『EA SPORTS FC 26』もクラッシュします
(※同様の報告複数あり)
- Lenovo Legion Pro 7iノートPC環境だとアーティファクトが表示される不具合についてはどうなっているのでしょうか?
- NVIDIA: ↑近いうちにLenovoのWebサイトで修正したドライバが公開される予定です
- このドライバで「580番台ドライバでGodot Engineを使用したゲームをプレイするとスタッター(カクつき)が発生する不具合を修正」とありますが、まだカクつきます。576.52に戻すとスムーズに動作します [RTX 3060 Ti / Windows11]
- ゲームは問題なく動作し、システムも安定しているのですが、スリープから復帰後にドライバが即座にクラッシュします [RTX 5090 / Core i7-13700K]
- 『ボーダーランズ4』がクラッシュします [RTX 5090]
- デュアルモニター環境です。DisplayPortにWQHD@180Hzのメインモニター、HDMIにFHD@75/100Hzのサブモニターを接続しています。Netflixのタブを閉じたときやYouTubeで解像度を変更した際など、HDMI側のモニターで1~2秒ほどブラックアウトします。572.83以降すべてで発生しています。DisplayPort側のモニターでは発生しません。過去3回この不具合を報告しています。修正してもらえると助かります [RTX 5070]
- ↑私も同様の不具合が発生しています [RTX 5090]
- ゲーム中にALT+TABで画面を切り替えると黒い画面が3秒ほど表示されます。577.00では1秒未満でした。快適にALT+TABを使うには577.00を使うしかありません [RTX 4080 / Windows11 24H2]
- 1280x960や1728x1080などのカスタム解像度でゲーム中にALT+TABキーを押すと切り替わるまで非常に時間がかかります。577.00ではスムーズでした [RTX 4070 SUPER]
- すべてのゲームでフレームレート(FPS)が低下しました [RTX 3070]
- ↑私の環境でもどのゲームも15~30 fps低下しました
- ↑同じく。ロールバックします
581.42ドライバ不具合情報・対処方法まとめ
既知の不具合は2件へと減りました。しかし、ユーザー報告では、UE5系ゲームでアーティファクトが発生する、いまだにBF2042がクラッシュする、ゲームのフレームレートが低下した、ALT+TABキーの挙動が遅いといった報告が出ています。
UE5とBF2042とALT+TABの不具合に関しては577.00だと発生しないので、これらのお困りの方は一度577.00をお試しください。
その他、何かしらの不具合が発生した場合、以下の対処方法をお試しください。
▼GeForce RTX 5000シリーズの場合
以前のドライバが安定していた場合、そのドライバへのロールバックをお試しください。ブラックスクリーンやちらつきが発生する場合は、一時的な対処方法としてモニターのリフレッシュレートを下げたり、60Hzに設定してみてください。マルチモニター環境の場合、DisplayPortの位置を変更してみてください。可能ならシングルモニターにして不具合が発生しないか確認してみてください。PCIe 5.0の場合は、BIOS / UEFI設定からPCIe 4.0へと変更して安定するか確認してみてください。
▼GeForce RTX 4000シリーズ以前の場合
以前のドライバが安定していた場合、そのドライバへのロールバックをお試しください。もしくは安定していると評判の高い566.45 Hotfixか566.36 WHQLへのロールバックをお試しください。大体これで解決します。もし、ロールバック前の不具合が継続するようなら、Display Driver Uninstaller (DDU)を使用してドライバをアンイントールしてから、再インストールしてみてください。(このアプリを使用することで、ドライバのデータを完全に削除し、クリーンな状態へと戻せます) 566.45や566.36よりさらに古いドライバを使いたい場合はNVIDIAのサイトよりダウンロードできます。(注: GeForce RTX 5000シリーズは570番台からの対応のため、560番台以前のドライバは使用できません)