GeForce Game Readyドライバ 581.08 不具合情報。580番台以降、UE5系ゲームにアーティファクトが表示。新たな注意事項も
GeForce Game Readyドライバ 581.08 WHQLの不具合情報です。NVIDIA公式の既知の不具合と、海外のGeForceフォーラムで目に付いたユーザー報告を意訳しています。ユーザー報告は全ての環境で発生するものとは限らず、環境依存の可能性もあります。同様の不具合にお悩みの方の参考になりましたら幸いです。
NVIDIA公式: 既知の不具合 (リリースノート + フォーラム)
- 一部のシステム構成において、ドラゴンエンジン(Dragon Engine)を使用する特定のゲームでライトがちらつきます [New]
- 『Counter-Strike 2』(CS2)において、ゲーム内の解像度がモニターのネイティブ解像度より低い場合、テキストが歪んで表示される場合があります
- Adobe Premiere Proにおいて、ハードウェアエンコードを使用してエクスポートを行う際、一部の環境でフリーズする場合があります
注意事項
- Steamオーバーレイを有効にしたあと、画面がブラックスクリーン(真っ黒)になったり、ゲームがランダムにクラッシュする場合は、Steamオーバーレイを無効にしてください [New]
その他の不具合
- AMD Athlon 64 X2やIntel Core 2 Duo / Core 2 Quad以前のPOPCNT命令に対応していない古いCPU環境だと、一部のドライババージョンでブルースクリーンエラーが発生します。具体的には以下。本件に関する詳細はこちらのページをご覧ください。
- 552.44まで → POPCNT非対応の古いCPUでも動作する
- 555.85~565.90 → POPCNT非対応の古いCPU環境だとブルースクリーンが発生する。最悪ブートループでOSが起動しなくなる
- 566.03以降 → POPCNT非対応の古いCPUでも動作する
ユーザー報告の不具合
- ノートPC環境でフレームレートが徐々に低下する不具合は解決したのでしょうか? [GTX 1650 / ノートPC]
- NVIDIA: ↑OptimusモードのノートPCはこのドライバで修正されていますが、より完全な修正は今後ドライバで予定しています
- 『The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered』や『Clair Obscur: Expedition 33』などUE5 (Unreal Engine 5)を使ったゲームでアーティファクトが発生します [RTX 5090]
- ↑私の環境でも発生します。577.00以前のドライバでは発生しません [RTX 5090]
- ↑『Dune: Awakening』(UE5)でも発生しています
(※同様の報告複数あり) - NVIDIA: ↑この不具合を担当部署に報告しました
- 『Battlefield 2042』がDXGI_ERROR_DEVICE_HUNGというエラーでクラッシュします。580.88から発生しだしました。577.00では発生しません [RTX 5090]
- ↑私も同じ不具合が発生しています
(※同様の報告複数あり) - NVIDIA: ↑情報ありがとうございます。現在調査中です
- ノートPC環境です。Discordを開くたびにdGPUモードになり、P0状態(高クロック・高消費電力)を維持します。566.36ではこのようなことはありませんでした。ノートPCユーザーにとってこれはバッテリー消費が早くなるため問題です
- 581.08にしてから、RTX 5090 + Samsung OLED G8モニター(4K G-SYNC有効)環境だと、ゲーム中に1~2秒間のブラックスクリーンがランダムに発生します
- ↑私もRTX 5090とSamsung S95Cテレビ環境でゲーム中に1秒ほどのブラックスクリーンが表示されます
581.08ドライバ不具合情報・対処方法まとめ
新たに、ドラゴンエンジン(『龍が如く』など)を使用するゲームがちらつくという既知の不具合が追加されました。
さらに、Steamオーバーレイを有効にするとブラックスクリーンが発生したりゲームが不安定になる可能性があるという注意事項が追加されました。心当たりのある方はSteamオーバーレイの無効化をお試しください。
このほか、ユーザー報告では580番台になってから『Oblivion Remastered』などUE5系ゲームでアーティファクトが表示されるという報告が複数件出ています。577.00以前では発生しないそうなので、同様の不具合にお悩みの方はドライバをロールバックしてみてください。
その他、何かしらの不具合が発生した場合、以下の対処方法をお試しください。
▼GeForce RTX 5000シリーズの場合
以前のドライバが安定していた場合、そのドライバへのロールバックをお試しください。ブラックスクリーンやちらつきが発生する場合は、一時的な対処方法としてモニターのリフレッシュレートを下げたり、60Hzに設定してみてください。マルチモニター環境の場合、DisplayPortの位置を変更してみてください。可能ならシングルモニターにして不具合が発生しないか確認してみてください。PCIe 5.0の場合は、BIOS / UEFI設定からPCIe 4.0へと変更して安定するか確認してみてください。
▼GeForce RTX 4000シリーズ以前の場合
以前のドライバが安定していた場合、そのドライバへのロールバックをお試しください。もしくは安定していると評判の高い566.45 Hotfixか566.36 WHQLへのロールバックをお試しください。大体これで解決します。もし、ロールバック前の不具合が継続するようなら、Display Driver Uninstaller (DDU)を使用してドライバをアンイントールしてから、再インストールしてみてください。(このアプリを使用することで、ドライバのデータを完全に削除し、クリーンな状態へと戻せます) 566.45や566.36よりさらに古いドライバを使いたい場合はNVIDIAのサイトよりダウンロードできます。(注: GeForce RTX 5000シリーズは570番台からの対応のため、560番台以前のドライバは使用できません)