NVIDIA N1xのiGPUスペックが判明!GeForce RTX 5070と同じ6144CUDA!Geekbenchに掲載。ただベンチマーク結果は
NVIDIAのコンシューマー向けCPU / SoCとされる『N1x』のiGPUベンチマーク結果がGeekbenchに掲載されました。そのリザルトがこちら。
NVIDIA N1x / iGPU
Geekbench OpenCLスコア46361
リザルトに掲載されているCompute Units数はNVIDIAで言うところのSM数を示しており、その数は48基。1SMにつき128CUDAのため、合計で6144CUDAとなります。このCUDA数は、なんとGeForce RTX 5070と同じです。
NVIDIA N1xはワンチップでありながら、iGPUにはGeForce RTX 5070と同じCUDA数が詰め込まれています。
そしてそのベンチマーク結果(OpenCLスコア)は46361ポイント。このスコアがどれほどのものかと申しますと、
Geekbench 6 | OpenCL |
GeForce RTX 5070 | 185269 |
GeForce GTX 1070 | 47490 |
N1x iGPU | 46361 |
GeForce GTX 1650 Ti | 44837 |
デスクトップ版GeForce RTX 5070の約1/4程度です。えええぇ……。
正直、何と比較していいのかわからないレベルに低スコアです。4世代も前のGeForce GTX 1070と同程度といったところです。
こんなにも低スコアな理由は、おそらくはまだエンジニアリングサンプル段階だったり、最適化等が進んでいなかったりするためだと思われます。
このほか、ワンチップSoCのため、消費電力もあまり高くは設定できないでしょう。(参考までに、デスクトップ版GeForce RTX 5070は250W)
製品版ではデスクトップ版GeForce RTX 5070ほどの性能は出ないものの、上記リザルトよりかははるかに高スコア・高性能になることが期待されます。
余談ですが、このNVIDIA N1xのスペックは、NVIDIA DGX Sparkで採用されているNVIDIA GB10 Superchipと一致しています。
- NVIDIA GB10 Superchip
- CPU (ARM): 10コア(Cortex-X925) + 10コア(Cortex-A725) = 計20コア
- iGPU (Blackwell): 6144CUDA
- NVIDIA N1x
- CPU (ARM): 10コア + 10コア = 計20コア(ARMコアのモデル名は不明)
- iGPU (Blackwell): 6144CUDA
NVIDIA N1xで使用されているARMコアのモデル名は不明ですが、コア数は同じです。そしてCUDA数も同じです。これらのスペックを鑑みるに、NVIDIA N1xは、NVIDIA GB10 Superchipの派生品と呼べるSoCとなりそうです。
NVIDIA N1xの発売時期・出荷時期については少々情報が錯綜しており、2026年第1四半期(1~3月)説と2026年後半説があります。