TrendForce、2025年第4四半期のメモリ価格予測を発表。PC向けメモリは緩やかに上昇と予測
TrendForceは、2025年第4四半期(10~12月)のDRAM / メモリ価格予測を発表しました。
大手DRAMメーカー3社(Micron、Samsung、SK hynix)は、生産能力を主にサーバー向けDRAMおよびHBMに割り当てており、PC、モバイル、コンシューマー向け製品への割り当てが減少している。 2025年第4四半期において、旧世代プロセスのDRAM価格は引き続き大幅な上昇が見込まれる一方、新世代製品の価格は比較的緩やかな上昇となる見通しだ。 2025年第4四半期の全体的なDRAM価格は8~13%上昇することが見込まれる。HBMも含めると上昇率は13~18%になる見込みだ。 ▼PC向けDRAM価格は小幅に上昇 2025年第4四半期はPCの販促や出荷の勢いが鈍化するとみられ、OEM / PCメーカーの完成品PCの出荷量も減少が見込まれている。主要OEMもPC向けDRAMの調達量は前期比で減少する見通しだ。 しかし、上述の通り、大手DRAMメーカーが生産能力をサーバー向けDDR5へと積極的にシフトしているため、PC向けDDR4やDDR5メモリ / DRAMの供給量は限られている。結果、2025年第4四半期のPC向けDRAM価格は、緩やかに上昇すると予測される。 ― TrendForce |
TrendForceによると2025年第4四半期のDDR5やDDR4などのDRAM / メモリ価格は、一般PC向け、サーバー向け、モバイル向けなど、全部ひっくるめて平均8~13%の値上がりが見込まれるとのこと。
これまでTrendForceは、一般PC向け、サーバー向けなど、各セグメントごとに個別の価格予測情報を提供していましたが、今回はトータルの平均のみの情報だけとなっています。参考までに前期、2025年第3四半期(7~9月)の価格予測情報が以下。
一般PCユーザーとしてはPC向けDDR5メモリが2025年第4四半期にどれくらい値上がりするのかが気になるところでしょうが、残念ながら今回はセグメントごとの細かい情報は提供されていません。
ただ、2025年第3四半期と同様に、値上がり傾向に変わりはなく、一般PC向けDRAM / メモリ価格は緩やかに上昇すると予測されています。少しでも安く済ませたい方は、早いうちに購入しておいた方が良いかもしれません。