マイクラのMODやプラグインがマルウェア・ウイルスに感染。数十種類が影響。アカウント情報などを窃取する『Fractureiser』。Minecraftプレイヤーはご注意

Minecraft (マインクラフト / マイクラ)の人気MODやプラグインなど数十種類が、マルウェア・ウイルスに感染していることが判明しました。
Prism LauncherおよびBleeping Computerによると、CurseForgeおよびBukkit (dev.bukkit.org)にアップロードされたMinecraft用MOD / プラグインに『Fractureiser』と名付けられたウイルスが混入しているとのこと。現時点では以下のMOD / プラグインにこのウイルスの混入が確認されています。
▼CurseForge
- Dungeons Arise
 - Sky Villages
 - Better MC modpack series
 - Dungeonz
 - Skyblock Core
 - Vault Integrations
 - AutoBroadcast
 - Museum Curator Advanced
 - Vault Integrations Bug fix
 - Create Infernal Expansion Plus - Mod removed from CurseForge
 
▼Bukkit
- Display Entity Editor
 - Haven Elytra
 - The Nexus Event Custom Entity Editor
 - Simple Harvesting
 - MCBounties
 - Easy Custom Foods
 - Anti Command Spam Bungeecord Support
 - Ultimate Leveling
 - Anti Redstone Crash
 - Hydration
 - Fragment Permission Plugin
 - No VPNS
 - Ultimate Titles Animations Gradient RGB
 - Floating Damage
 
過去3週間以内にCurseForgeおよびBukkitから上記MODやプラグインをダウンロードした人がウイルス感染の恐れがあるとされています。具体的な感染者数はまだ完全には把握されていません。
『Fractureiser』に感染すると、Microsoftアカウントの認証情報、Discordアカウントの認証情報、Minecraftアカウントの認証情報、ブラウザに保存されているCookieや認証情報など、さまざまな情報が窃取されます。
また、このウイルスは自己増殖する性質を持っており、PC内のそのほかのMOD、Jarファイルも『Fractureiser』に感染する恐れがあります。
感染の兆候があるかどうかは以下の方法で確認できます。
▼Windows環境の場合
- 以下のいずれかのファイルがあるか確認
- 『C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Microsoft Edge\libWebGL64.jar』
 - 『C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Microsoft Edge\libWebGL64.jar』
 - 『C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Temp\installer.jar』
(※エクスプローラーの設定(オプション → 表示)で『保護されたオペレーティング システム ファイルを表示しない』のチェックを外し、『隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する』にチェックを入れてください) 
 - レジストリ『HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run』に異常なエントリがないか確認。レジストリエディターは[Windows] + [R]キーを押して『regedit』と入力してエンターで起動します
 - 『C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup』に不自然なファイルがないか確認
 
▼Linux環境の場合
- Locate it in systemd-utility.service in ~/.config/systemd/user or /etc/systemd/system/ and lib.jar in ~/.config/.data and check SystemCTL for any changes. (原文ママ)
 
WindowsとLinux以外のOSはこのウイルスの影響を受けないとされています。
この問題について、CurseForgeはツイッターにてリアルタイムで状況をツイートしています。
ウイルス混入が判明したのはCurseForgeとBukkitだけですが、自己増殖する性質から、開発者が感染していると気づかずに他の場所にアップロードしないとも限りません。当分の間は、MinecraftのMODやプラグインをダウンロードしない方が良いでしょう。
2023/6/10追記
本件の続報を書きました。詳細は以下の記事をご覧ください。
CurseForge、マイクラMODのマルウェア感染に対処。Fractureiser感染の有無を調べるツールを公開。Minecraftユーザーは一度確認を


























