GeForce Game Readyドライバ 576.80 不具合情報
GeForce Game Readyドライバ 576.80 WHQLの不具合情報です。NVIDIA公式の既知の不具合と、海外のGeForceフォーラムで目に付いたユーザー報告を意訳しています。ユーザー報告は全ての環境で発生するものとは限らず、環境依存の可能性もあります。同様の不具合にお悩みの方の参考になりましたら幸いです。
NVIDIA公式: 既知の不具合 (リリースノート + フォーラム)
- GeForce RTX 5000シリーズ環境において、『サイバーパンク2077』でパストレーシングを有効にしてフォトモードでスクリーンショットを撮るとゲームがクラッシュします
- GeForce RTX 5000シリーズ環境において、『バトルフィールド2042』でライト周辺にランダムな四角形のアーティファクトが表示される場合があります
- GeForce RTX 5000シリーズ環境において、『World of Warcraft』でレイトレーシングを有効にするとアーティファクトが表示されます
- GeForce RTX 5000シリーズ環境において、『Counter-Strike 2』(CS2)のゲーム内の解像度がモニターのネイティブ解像度より低い場合、テキストが歪んで表示される場合があります
その他の不具合
- AMD Athlon 64 X2やIntel Core 2 Duo / Core 2 Quad以前のPOPCNT命令に対応していない古いCPU環境だと、一部のドライババージョンでブルースクリーンエラーが発生します。具体的には以下。本件に関する詳細はこちらのページをご覧ください。
- 552.44まで → POPCNT非対応の古いCPUでも動作する
- 555.85~565.90 → POPCNT非対応の古いCPU環境だとブルースクリーンが発生する。最悪ブートループでOSが起動しなくなる
- 566.03以降 → POPCNT非対応の古いCPUでも動作する
ユーザー報告の不具合
- 「GeForce RTX 5000シリーズ環境において、DSCモードでモニターを接続すると、NVIDIAコントロールパネルの『デスクトップのサイズと位置の調整』 → 『スケーリングを実行するデバイス』に『GPU』オプションが表示されない」という不具合についてはどうなりましたか? 既知の不具合から消えていますが?
- NVIDIA: ↑この不具合は次のブランチで修正予定です
- 『鳴潮』がクラッシュする不具合は修正されたのでしょうか?
- 『鳴潮』はまだクラッシュします。修正された不具合にも既知の不具合にも掲載されていませんが、既知の不具合に掲載するべきです
- NVIDIA: ↑これはドライバ側の不具合ではなく、ゲーム側の不具合の可能性があります。引き続き調査中です
- ↑572.83に戻すと動作します。それより後のドライバだとクラッシュします。本当にゲーム側のバグなのでしょうか?
(※ほかにも『鳴潮』がクラッシュするとの報告多数)
- 576.80の修正された不具合に「DisplayPort 2.1対応グラフィックスカードに、一部のDisplayPort 1.4モニターを接続すると、ランダムにブラックスクリーン(真っ黒な画面)がちらつく不具合を修正」と記されていますが、私の環境ではまだこの不具合が発生しています [RTX 5080 / ASUS 4K 144Hz DP1.4モニター]
- ランダムにブラックスクリーンがちらつく不具合はまだ発生します。環境はWindows11 24H2、RTX 5090、LG 27GP950-Bモニターです。160Hz (モニターのオーバークロック設定をオン)にすると発生します。RTX 4090では発生しません
(※ほかにもちらつくとの報告複数あり) - NVIDIA: ↑こちらの手順に沿ってWindows crash dmpファイルを送っていただけますか?
- 572.83以降、GeForce RTX 5000シリーズ環境でDXVKが正常に動作しません
- NVIDIA: ↑次のブランチで修正を予定しています
- 「『ハードウェアアクセラレータによるGPUスケジューリング』(通常: HAGS)がオフ(無効)になっていると、特定のDirectX 12ゲームでクラッシュが発生する不具合」について書かれていませんがこれは修正されたのでしょうか?
- NVIDIA: ↑576.80で修正されました
- NVIDIAアプリからインストールすると、インストール中に画面が真っ黒になって元にもどりません。NVIDIAアプリからではなくドライバをダウンロードしてインストールしたところ問題なくインストールできました
- ROG Swift PG32UQXモニターがディープスリープから復帰しません [RTX 5090]
- ↑MSI Optix MEG381CQR Plusでも同じ不具合がずっと続いています [RTX 5090]
- 私の環境ではこれまででもっとも安定したドライバです。さまざまなゲームがクラッシュしなくなり、ブラックスクリーンも発生しなくなりました [RTX 5090]
- 5120 x 1440p環境で『黒い砂漠』をプレイすると、画面上部に黒い四角のアーティファクトが表示されます
- NVIDIA: ↑再現したところ、これはゲーム側の不具合だと判明しました
- 576.80にしてからCounter-Strike 2 (CS2)のフレームレートが前ドライバと比較して200fpsも低下しました [RTX 4060 Ti / Ryzen 7 7700X]
- ↑私もです
- ↑同じ問題が起こっています [RTX 5080 / Ryzen 7 9800X3D]
- 576.80にしてから『フォートナイト』がクラッシュするようになりました。572.70にロールバックしたらクラッシュしなくなりました [RTX 4090]
- 576.80で「『マーベル・ライバルズ』が不安定な不具合を修正」とありますが、まだクラッシュします [RTX 5070]
- ↑私もです。まともにプレイできません
- 以前のドライバをDDUでアンインストールしてから576.80をインストールしましたが、動画配信を試聴中やゲーム中にブラックスクリーンが発生します [RTX 5080]
- ↑私の場合、576.66をクリーンインストールして、NVIDIAアプリを削除することでブラックスクリーンが発生しなくなりました
- 576.80にしてから『バイオハザード RE:4』が頻繁にクラッシュするようになりました
- 『モンスターハンターワイルズ』がクラッシュする不具合が修正されました [RTX 4070 Laptop GPU / ノートPC]
- 『モンスターハンターワイルズ』の「炎と共に生きる里」のカットシーンで必ずフリーズしていましたが、576.80では多少カクつくもののフリーズは起きませんでした。ただ、フリーズが起きないだけでまだまだ不安定感はあります。『モンスターハンターワイルズ』を「快適に」プレイするには572.83へのロールバックが必要です [RTX 5080] (※当サイトへの報告)
576.80ドライバ不具合情報・対処方法まとめ
既知の不具合が大分減ってきました。また、ブラックスクリーンやちらつきに関する報告もかなり減っています。ユーザー報告を見た限りでは、これまでの570番台ドライバの中ではマシな部類に見えます。少なくともGeForce RTX 5000シリーズ環境の方は試してみる価値はあると思います。
ただ、環境によっては特定のゲームでフレームレートが下がったり、クラッシュするなどの報告が見られますので過信は禁物です。
もし、上記のような不具合や、何かしらの不具合が発生した場合、以下の対処方法をお試しください。
▼GeForce RTX 5000シリーズの場合
ブラックスクリーンやちらつきが発生する場合は、一時的な対処方法としてモニターのリフレッシュレートを下げたり、60Hzに設定してみてください。マルチモニター環境の場合、DisplayPortの位置を変更してみてください。可能ならシングルモニターにして不具合が発生しないか確認してみてください。その他、何かしらの不具合が発生した場合、以前のドライバの方が安定していれば、そのドライバへとロールバックをお試しください。
▼GeForce RTX 4000シリーズ以前の場合
安定していると評判の高い566.45 Hotfixか566.36 WHQLへのロールバックをお試しください。大体これで解決します。もし、ロールバック前の不具合が継続するようなら、Display Driver Uninstaller (DDU)を使用してドライバをアンイントールしてから、再インストールしてみてください。(このアプリを使用することで、ドライバのデータを完全に削除し、クリーンな状態へと戻せます) 566.45や566.36よりさらに古いドライバを使いたい場合はNVIDIAのサイトよりダウンロードできます。(注: GeForce RTX 5000シリーズは570番台からの対応のため、560番台以前のドライバは使用できません)