【CPU】 Intel CPUに新たな脆弱性『Microarchitectural Data Sampling (MDS)』。AMD CPUは影響なし

CPU,ウイルス


(Source:Intel 1 / Intel 2 (INTEL-SA-00233) / ZombieLoad / RIDL and Fallout: MDS attacks)

IntelのCPUに『Microarchitectural Data Sampling (MDS)』と名付けられた新たな脆弱性が見つかり、公表されました。この脆弱性を悪用されると、メモリ上の各種データを盗まれる危険性があるとのこと。影響を受けるCPUはIntelが公開しているPDFファイルをご覧くださいませ。

MDSは以下の4つの脆弱性によって構成されています。

  • CVE-2018-12126 Microarchitectural Store Buffer Data Sampling (MSBDS) (別名:Fallout)
  • CVE-2018-12130 Microarchitectural Fill Buffer Data Sampling (MFBDS) (別名:ZombieLoad / RIDL)
  • CVE-2018-12127 Microarchitectural Load Port Data Sampling (MLPDS)
  • CVE-2019-11091 Microarchitectural Data Sampling Uncacheable Memory (MDSUM)

セキュリティ研究者らはこれらを『ZombielLoad』、『RIDL』、『Fallout』などと名前を付けていますが、Intelはまとめて『MDS』という名前を採用しています。

Intelの見解では悪用は非常に複雑で困難なため、危険度は低~中程度と発表しています。また、緩和策についてはマザーボードベンダー等に既にマイクロコードをリリース済みとのこと。

Intel以外への影響についてはRIDLおよびFalloutのホワイトペーパーの中でAMDのコメントが掲載されており、AMD製品では再現できなかったため、これらの問題に対して脆弱ではないとの考えを示しています。