【モニタ】 ASUS PG27UQの詳細レビュー公開。低画質表示(4:2:2)酷すぎわろえない

液晶モニタ


(Source:TFT Central)

4K / 144Hz / G-Sync / HDR / IPSというASUSのウルトラハイエンドモニタ『ROG Swift PG27UQ』の各種レビューが公開されました。

前知識として、このモニタは144Hzで表示するとYCbCr 4:2:2の低画質になるという仕様があります。この仕様はASUSの公式ページでは案内されていないため注意が必要です。詳細は下記の関連記事をご覧くださいませ。

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まずは基本情報から順にサクッとどうぞ。高画質表示(4:4:4)と低画質表示(4:2:2)の比較は最後の方に書いていますので、そっちが気になる方はページの最後までぶっ飛ばしてください。

■ 視野角

IPSパネルのため間違いなくVA以上ではありますが、左右から見たときの色の変化が少々多く、ちょっといまいちな印象を受けます。参考までにIPSのPG279Qがこちら。

[ PG279Q ]

PG279Qの方が左右の色の変化が少なく良好に思えます。

■ 正面からの光の漏れ具合(室内を真っ暗にして撮影)

輝度ムラはなく非常に優秀です。

■ G2G応答速度 (PG27UQオーバードライブ設定:Normal)

Average(平均値)は5.3msと優秀な部類です。

■ 表示遅延

表示までの遅延も悪くはありません。

さて、それではお待ちかねの高画質表示(4:4:4) vs 低画質表示(4:2:2)です。PG27UQは8bpcだと120Hz以下、10bpcだと98Hz以下で高画質(4:4:4)が保てます。しかし、売りである144HzにするとDisplayPort 1.4の帯域不足により低画質(4:2:2)になってしまいます。

低画質表示だと 「ゲームに関してはほとんどの人が気づかないレベルなものの、テキスト表示などはぼやけてしまい視認性が悪くリフレッシュレートを下げたくなる」 と言われていますが、いったいどれほどの違いがあるのか。それがこちら。画像クリックして拡大表示でご覧くださいませ。

■ 高画質表示(4:4:4) vs 低画質表示(4:2:2)
[ 左: 高画質表示(4:4:4) / 右: 低画質表示(4:4:2) / フォントサイズ16 / 3840 x 2160 ]

[ 左: 高画質表示(4:4:4) / 右: 低画質表示(4:4:2) / フォントサイズ11 / 3840 x 2160 ]

これは酷い。

フォントサイズ16の背景青、赤は見れたものじゃありません。フォントサイズ11になると、背景青、赤だけでなく、黒の視認性も悪く、緑も少し気になってきます。

ソース元のTFT Centralでは 「テキスト表示や、テキストがたくさんあるようなゲームでは、上記で示したような問題が発生することがあります。それ以外の場合は違いには気づきにくいでしょう」 と伝えられています。

個人的に思うのは、ASUSがこの仕様をWebページ上やマニュアル等に掲載していないのが大きな問題だと思います。これはちゃんと案内しなきゃだめでしょう。

もし、PG27UQを買おうと思っている人は、

  • 144Hzだと低画質(4:2:2)になる
  • 8bpcだと120Hz以下、10bpcだと98Hz以下にしないと高画質(4:4:4)を保てない

この2点を十分に留意の上でご検討ください。10bpcで4:4:4という本当の最高画質を得られるのは98Hzまでです。144Hzでは不可能です。最高画質を求めている人はご注意ください。