【Win10】 Atomシリーズの一部でWindows 10の大型アップデートが終了

Windows,WindowsUpdate


(Source:Microsoft cuts off ... / Microsoft agrees to extend support ...)

2013~2014年に発売されたAtom Clover Trail(Z2760、Z2520、Z2560、Z2580)を搭載した2in1PCにWindows 10 Creators Update(以下、CU)を適用しようすると

Windows 10はこのPCでサポートされなくなりました。このアプリはWindows 10と互換性がないため、アンインストールしてください。

と表示されてCUの適用ができないことが問題になっています。 「アプリ」 と表示されていますが、これはただの表記ミスで、このメッセージはハードウェアがWindows 10の最新リリースと互換性がない場合に表示されます。

なぜ突如として互換性がなくなったのか

Microsoftの主張は 「新たなハードウェアサポートが必要なのにIntelがサポートをしなくなったため」 とのこと。


(Source:http://ark.intel.com/products/codename/53606/Cloverview)

これまでのWindowsはコロコロと仕様が二転三転することなく長期間安定していました。しかし、Windows 10では仕様がすぐに変わってしまうため、サポートが終了しているハードウェアは、OSの仕様変更の影響を受けやすくなっていることが今回の件で浮き彫りになりました。

互換性を保とうとしないMicrosoftの怠慢なのか、サポート終了が早すぎるIntelの怠慢なのか。

CUをインストールできないとどうなるのか

各ビルドのライフサイクルはCB4ヶ月 + CBB最低14ヶ月 + 移行猶予60日のサポートとされており、いずれその前の状態(今回はAnniversary Update)のセキュリティアップデートは配信されなくなります。

救済措置

今回の問題に対してMicrosoftは、影響を受けるデバイスをAnniversary Updateのまま2023年1月までセキュリティアップデートを提供することを約束しました。

しかし、Windows 10が発売されたのは2015年7月30日。つまり、約7年半でOSのサポートが終了することになり、これまでのWindowsよりも短命であることを意味します。できるかぎり長く使いたい人にとっては、悲報と言えるでしょう。

(ただ、大型アップデートが今後一切配信されなくなることで、大型アップデートのたびに初期設定に戻される苦行から開放されるのはある意味メリットとも言えそうですが)