【Windows11】 WindowsUpdate 2026年5月 不具合情報 - プレビューリリース KB5089573 OS動作が高速化
WindowsUpdate

日本時間で2026年5月27日にWindowsUpdateに配信されたWindows11 25H2およびWindows11 24H2用更新プログラムKB5089573の不具合情報です。
月例の翌々週以降に公開・配信される更新プログラムは『プレビューリリース』(または『プレビュー更新プログラム』)と呼ばれており、新たなセキュリティアップデートを含んでおらず、不具合の修正や機能の追加・改善のみの更新プログラムとなっています。特に問題がなければ次の月例に同梱されます。
『プレビューリリース』は文字通りに早期公開のプレビュー版なため、すぐにでも適用したい不具合の修正がない場合や、実験台になりたくない場合はスルーを推奨いたします。
以下、Windows11 25H2 / Windows11 24H2用KB5089573の不具合およびその回避策・解決策になります。
Windows11 25H2 / Windows11 24H2用プレビューリリース: KB5089573
基本情報
KB5089573はWindows11 バージョン25H2およびWindows11 バージョン24H2用のプレビューリリースと呼ばれる累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで、機能の追加・改善や不具合の修正などが施されます。ただし、あくまでもプレビュー版であることには注意が必要です。
この更新プログラムに新たな脆弱性の修正は含まれておらず、インストールしなくてもセキュリティ上の問題はありません。
▼機能改善や修正された不具合・更新プログラムのハイライト ◆段階的ロールアウト: 全Windows11 PC向け(※すぐには反映されません) - 『共有オーディオ』(Shared audio)機能により、1台のWinows11 PCから2人同時にオーディオを聴くことができるようになりました。(対応する2台のBluetooth LE Audio機器へオーディオを送信できるようになりました) タスクバーの『クイック設定』から設定することができます
- 拡大鏡に以下のアップデートを行いました
- スクリーンリーダー使用時、より明確で一貫性のある音声案内を行うようになりました
- 保護されたコンテンツの拡大表示に対応
- レンズモードで拡大鏡を移動した際の動きが滑らかになりました
- タスクマネージャーに以下のアップデートを行いました
- NPU使用状況がよりわかりやすくなりました
- 仮想マシン環境下におけるCPUの速度(動作クロック)表示を改善。休止状態から復帰後、想定以上に高い数値が表示されなくなりました
- マルチアプリカメラ機能を使用することで、複数のアプリケーションが同時にカメラの映像にアクセスできます。『設定』 → 『Bluetooth とデバイス』 → 『カメラ』 → カメラを選択 → 『カメラの詳細オプション』の『編集』を選択し、『複数のアプリにカメラの同時使用を許可する』のトグルをオンにすることでマルチアプリカメラ機能を利用できます。同オプション内にある『基本カメラをオンにする』をオンにすると、カメラの機能を制限することができ、カメラが正常に動作しないときのトラブルシューティングや動作検証に役立ちます。これらの設定はグループポリシーの『コンピューターの構成』 → 『管理用テンプレート』 → 『Windows コンポーネント』 → 『カメラ』 → 『カメラオプションの構成』からも設定できるようになりました
- Windows11のセットアップ中、デバイス名のページでユーザーフォルダーを任意の名前に設定できるようになりました。名前は命名規則に従う必要があります。
- スタートメニュー、検索、アクションセンターといったコアシェルエクスペリエンスや、アプリの起動が高速化しました(※この改善の詳細については『追加情報』項目にて後述いたします)
- Windows Helloに以下のアップデートを行いました
- WinBioサービスを最適化し、モダンスタンバイからの復帰時の遅延を軽減
- Windows Helloの強化されたサインインセキュリティ認証における予期せぬブロックを軽減
- Windows Helloで顔認証または指紋認証を設定している場合、前回、どの方法でサインインしたかに関係なく、顔認証または指紋認証が既定の方法として表示されます。PINを3回連続で使用した場合は、別のサインイン方法に切り替えるまでPINが優先されます
- 検索(Windows Search)において、2文字のファイル名でも検索・優先表示されるようになりました
- ストレージに以下のアップデートを行いました
- 開発ドライブ(Dev Drive)を作成する際のダイアログをアップデート。これまでのMB形式だけでなく、GB形式でもサイズ指定できるようになりました
- 『設定』 → 『システム』 → 『ストレージ』のページをアップデート。開いた直後に『ユーザーアカウント制御』(UAC)が表示されていましたが、一時ファイルを表示するときにのみ表示されるよう変更しました
- USBに以下のアップデートを行いました
- USB4ドックやハブに接続されたディスプレイの信頼性が向上。スタンバイ状態からの復帰時に安定して表示されるようになりました
- USB3スタックをアップデート。障害耐性と復旧機能が強化。これによりUSBデバイスを使用する際の信頼性が向上
- センサーハブを常に起動状態に保って電力を消費しつづけるアプリへの対応力が向上
- HIDデバイス関連のバッテリー駆動時間・電力管理を改善
- 入力に以下のアップデートを行いました
- ログイン画面でタッチキーボードを呼び出す際や、サインイン時にパスワードを入力・パスワード変更時の信頼性が向上
- 入力切替を閉じた際の『explorer.exe』の信頼性が向上
- クリップボードの履歴のパフォーマンス向上
- Times New Romanフォントの表示を改善
- タスクスケジューラの列幅の設定が保持されるようになりました
- デスクトップ上のアプリショートカットアイコンの読み込みの信頼性が向上
- Microsoft Storeに以下のアップデートを行いました
- ダウンロードパフォーマンスと帯域幅の使用状況を改善するための内部的な変更を実施
- Windows Updateのグループポリシーによりダウンロードが失敗した場合のエラー報告が改善
- サインイン画面、ロック画面、ファイルエクスプローラー、タッチスクリーンデバイスでのタッチ操作、『設定』でのテーマ変更時の安定性が向上
◆通常ロールアウト(※こちらはすぐに反映されます) - 信頼性の高いデバイスターゲティングデータが追加され、新しいセキュアブート証明書を自動的に受信できるPCの範囲が拡大しました。PCは、十分な更新成功シグナルを示した後にのみ、新しい証明書を受け取ります。引き続き、段階的かつ管理されたロールアウトが維持されます
- グループポリシーの『コンピューターの構成』 → 『管理用テンプレート』 → 『Windows コンポーネント』 → 『セキュア ブート』に『LimitSecureBootRequiredServiceData』とMobile device management (MDM)の設定を追加。これを有効にするとMicrosoftに送信されるイベントを抑制し、Secure Bootサービスデータを制限します。このポリシーは『Windows Restricted Traffic Limited Functionality Baseline』に含まれています。詳細は『Manage connections from Windows 10 and Windows 11 operating system components to Microsoft services』のページをご覧ください
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追加情報
段階的ロールアウトの項目にも記していますが、KB5089573には「スタートメニュー、検索、アクションセンターといったコアシェルエクスペリエンスや、アプリの起動が高速化」という改善が含まれています。この改善は、Microsoft内部で『Low Latency Profile』(低遅延プロファイル)と呼ばれているものです。Windows11 Insider Previewでは以前からすでに実装されており、当サイトでも何度か取り上げているため、ご存知の方もいらっしゃるかと思います。
『Low Latency Profile』により、スタートメニューやコンテキストメニューの表示時、アプリの起動時などにCPUのクロックを1~3秒ほど高めることでこれらの表示速度・起動速度を短縮する効果があります。
どれくらいの差があるかは以下の動画をご覧ください。左が『Low Latency Profile』無効、右が有効です。
『Low Latency Profile』が有効だと、アプリの起動速度は1~2秒ほど速く、クイックリンクメニュー(スタートボタン右クリック時のメニュー)や『設定』ウィンドウもワンテンポ速く表示されてキビキビした動作となっています。
なお、『Low Latency Profile』の有効 / 無効(オン / オフ)を切り替えるオプションはありません。基本的に有効です。『Low Latency Profile』は段階的にロールアウトされており、いつ適用されるかは環境によって異なります。
不具合情報
KB5089573には以下の既知の不具合とユーザー報告があります。
既知の不具合
| 不具合概要 | 回避策 |
一部のPC環境において、日本時間で2026年5月13日以降にリリースされた更新プログラムのインストールに失敗する場合があります。この不具合はEFIシステムパーティション(ESP)の空き容量が少ないPC (特に空き容量が10MB以下のPC)に影響します。 この不具合の影響を受けるPCは再起動フェーズで失敗したり、Windows Updateに0x800f0922エラーが表示される場合があります。 | この不具合の対処方法はレジストリの変更とKIRがあります。 < 対処方法A: レジストリを変更 >
コマンドプロンプトを『管理者として実行』し、『reg add "HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Bfsvc /v EspPaddingPercent /t REG_DWORD /d 0 /f"』と入力してエンターキーを押し、PCをしてください。その後、Windows Updateを再び実行してください。 < 対処方法B: KIR >
組織に管理されていないPCであれば、何もしなくてもKnown Issue Rollback (KIR)と呼ばれる機能で自動的に修正されます。PCを起動することで早く修正される場合があります。組織に管理されているPCは特別なグループポリシー『KB5089549 260514_06221 Known Issue Rollback』をインストールして設定することで解決できます。グループポリシーの展開と構成方法については『How to use Group Policy to deploy a Known Issue Rollback』のページをご覧ください。(※英語です。日本語ページもありますが機械翻訳です) なお、Microsoftは本不具合の修正に取り組んでおり、今後のWindws Update / 更新プログラムにて修正を予定しています。 |
ユーザー報告
| 不具合概要 | 回避策 |
刷新された新しいスタートメニューにおいて、インストールしたアプリがスタートメニューに登録されない、アンインストールしたアプリがスタートメニューから消えない場合があります。 この不具合はスタートメニューにフォルダを作成するアプリでのみ発生します。 | PCを再起動するか、タスクマネージャーから『スタート』(StartMenuExperienceHost.exe)を『タスクの終了』、または『エクスプローラー』(explorer.exe)を『再起動』すればスタートメニューにインストールしたアプリが表示され、アンインストールしたアプリが消えます。 |