TSMC、2026年1月1日より値上げと報じられる。3nm以下が対象。Zen 6 Ryzen価格への影響が懸念。値上げは2029年までの4年間行われる見通し

TSMCが近いうちに値上げする模様です。台湾メディアの経済日報が報じました。
TSMCはAI需要の急成長の恩恵を受け、3nm以下の先端プロセスの供給・生産能力が逼迫している。TSMCは顧客らと協議の上、2026年から2029年までの4年連続で段階的に先端プロセスの価格を引き上げる見通しだ。 値上げされた新しい価格は2026年1月1日から適用される予定だ。TSMCの第1四半期は例年、比較的、閑散期といえるような具合だが、この値上げにより、過去最高の第1四半期になる可能性があるとアナリストらはみている。 2026年の値上げ幅は、一桁%台になるとみられているが、これは顧客によって異なる。調査機関やアナリストらは3%から最大10%まで上昇する可能性があると予測している。 これまでのところTSMCは「価格に関するコメントはしない」と述べている。 ― 経済日報 |
この値上げにより、PCゲーマーが気になるのはZen 6 Ryzenへの影響ではないでしょうか。AMDはZen 6 EPYCにおいて、TSMCの2nmプロセス(N2世代)を採用することを以前から公言しています。
では、コンシューマー向けのZen 6 Ryzenはというと、まだ確定した情報はAMDから発表されていませんが、有力かつ現実的なリーク情報ではTSMCのN2Pの可能性が高く、場合によってはN2Xを採用する可能性も否定できないといった具合です。(さらに言うならSamsungの2nmの可能性も無きにしも非ずですが、こちらについてはまだかなり不透明なため置いておきます)
Zen 6 Ryzenでは1CCDあたりのコア数が12コア、L3キャッシュが48MB、3D V-Cacheが96MBになると噂されています。これらの数字は、Zen 5 / Ryzen 9000X3DシリーズCCDの1.5倍と、非常に強力なゲーム性能になることが期待されています。
Zen 5 RyzenはTSMCの4nm世代を採用しています。4nm世代と2nm世代とではウェハー価格にざっくり1.5~2倍くらいの差があるとみられており、そこに今回の値上げも加わるとなると、Zen 6 Ryzenはこれまでで最も高価なコンシューマー向けRyzenプロセッサーになる可能性があります。
Zen 6 Ryzenでは大幅な性能向上とともに、その価格も大きく上昇するかもしれません。


























