Arrow Lake Refresh、発売日は2026年3月で価格は据え置き?そしてゲーム性能は……

Intel Arrow Lake RefreshことCore Ultra 200K Plus (あるいはCore Ultra 200S Plus / Ultra Plusと呼ばれるでしょうか)シリーズに関するかなり怪しいリーク情報が出てきました。もう一度言いますが、かなり怪しいです。
中国語圏フォーラム博板堂のリーカー、三件客氏は、Arrow Lake Refresh製品について以下の3点を主張しています。

三件客氏によるArrow Lake Refreshリーク情報
▼Arrow Lake Refreshリーク
- Arrow Lake Refreshは2026年3月発売予定
- 希望小売価格は従来品から据え置きになる見通し
- 内部情報によると、最低10%以上の性能向上。特定のゲームではフレームレートが約20%向上、一部の人気オンラインゲームでは約30%向上する可能性があるという
三件客氏のリーク情報を順番に見ていきましょう。まずは発売日についてですが、2026年3月に発売予定といわれています。遅いように感じますが、「その可能性も無きにしも非ず」として見ることができます。
次に希望小売価格について。従来品からの据え置きになる見通しといわれています。例えば、Core Ultra 9 290K Plusは、Core Ultra 285Kと同じ599ドル(BOX価格)になる模様です。製品を訴求するために、こちらもまだ「その可能性も無きにしも非ず」です。
問題は3つ目です。「最低10%以上の性能向上。特定のゲームではフレームレートが約20%向上、一部の人気オンラインゲームでは約30%向上する可能性がある」というこの部分には突っ込まずにはいられません。
ちょっとArrow Lake RefreshとArrow Lakeの比較を見てみましょう。(Core Ultra 200K Plusはリークに基づくことはご留意ください)
| Processor | Cores/ Threads | iGPU | Base Clock (GHz) | Turbo Clock (GHz) | Max Memory Speed | TDP (W) | 価格/USD (BOX) |
| Core Ultra 9 290K Plus | P:8/8 E:16/16 | ○ | P:3.7 E:3.2 | P:5.8 E:4.8 | DDR5-7200 | Base:125 Turbo:250 | ? |
| Core Ultra 9 285K | P:8/8 E:16/16 | ○ | P:3.7 E:3.2 | P:5.7 E:4.6 | DDR5-6400 | Base:125 Turbo:250 | 599 |
Core Ultra 7 270K Plus | P:8/8 E:16/16 | ○ | P:3.7 E:3.2 | P:5.5 E:4.7 | DDR5-7200 | Base:125 Turbo:250 | ? |
Core Ultra 7 265K | P:8/8 E:12/12 | ○ | P:3.9 E:3.3 | P:5.5 E:4.6 | DDR5-6400 | Base:125 Turbo:250 | 404 |
| Core Ultra 5 250K Plus | P:6/6 E:12/12 | ○ | P:4.2 E:3.5 | P:5.3 E:4.7 | DDR5-7200 | Base:125 Turbo:159 | ? |
| Core Ultra 5 245K | P:6/6 E:8/8 | ○ | P:4.2 E:3.6 | P:5.2 E:4.6 | DDR5-6400 | Base:125 Turbo:159 | 319 |
※P=P-Core (Performance Core)、E=E-Core (Efficient Core) | |||||||
Core Ultra 9 290K Plusは、Core Ultra 9 285Kと同じコア数で、動作クロックが100~200MHz、デフォルトのメモリ速度が800MHz向上しています。
このほか、Moore’s Law is Deadによると、「Arrow Lake RefreshではリングバスとDie to Dieのクロックがかなり引き上げられる」といわれています(2025年8月時点のリーク情報。実際どうなっているかは不明です)。
これらの改善で最低10%以上も性能が向上するかと問われると、筆者は首をかしげます。特に、ゲームのフレームレートが(一部のゲームであれ)20~30%も向上するなんていうのは考えられません。
Core Ultra 7 270K PlusとCore Ultra 5 250K Plusに関しては、Core Ultra 7 265K / Core Ultra 5 245KからE-Coreが4コア増えているため、そこそこの性能向上が期待できます。が、それでも、最低10%以上の性能向上は厳しいように思えます。そして、ゲームのフレームレートに関しても、20~30%も向上するなんてやはり考えられません。リフレッシュモデルですよ、これ。
「bLLCを搭載しました!」とかなら話は変わってきますが、もちろんArrow Lake RefreshにbLLCは搭載されていません。
冒頭でも述べましたが、かなり怪しいリーク情報と言えます。本当にこれほどのフレームレートの向上があるのなら、楽しみな製品になりますが、皆様はどう思われたでしょうか。(筆者は「まずありえない」と考えます)
参考までに、2025年10月末にGeekbenchに掲載されたCore Ultra 7 270K Plusのマルチスコアは、Core Ultra 7 265Kより約7%高いスコアでした。(リフレッシュモデルで約7%も高ければ十分だと思います)

























