AMD Software: Adrenalin Edition 25.12.1公開。FSR Redstoneをサポート

FSR RedstoneをサポートしたAMD Software: Adrenalin Edition 25.12.1ドライバ(旧名: Radeon Software)が公開されました。
FSR Redstoneをサポート
25.12.1ドライバでは、AMDが以前からアナウンスしていたFSR Redstoneがサポートされています。FSR Redstoneの概要についてはAMD公式ページをご覧ください。
FSR Redstoneについて軽く説明いたしますと、以下の機能で構成されています。
▼FSR Redstone
- FSR Upscaling: (旧称 AMD FidelityFX Super Resolution 4) 鮮明で高品質なビジュアルを低解像度フレームから再構築します。
- FSR Frame Generation: レンダリングされたフレームの間に新しいフレームを予測、挿入し、よりスムーズで高いフレーム レートのゲーミング体験を提供します。
- FSR Ray Regeneration: スパース サンプルからフルクオリティのレイトレーシング詳細を推論、復元することで、レンダリング コストを削減しながら、シャープでノイズのないビジュアルを実現します。
- FSR Radiance Caching: シーン内で光の動き方を動的に学習し、予測することで、リアルタイムで効率的なグローバル イルミネーションを実現します。
例えばフレーム生成(FSR Frame Generation)の場合、FSR 3.1とFSR Redstoneを比較すると、映像に以下のような差があるとされています。

FSR 3.1 vs FSR Redstone: フレーム生成
FSR 3.1では影に残像が見られるところ、FSR Redstoneではくっきりとした影の表示になっています。FSR Redstoneのフレーム生成は、2025年末までに40タイトル以上が対応を予定しています。
また、AMDによると、4K解像度のネイティブと比較すると、FSR Redstoneを有効にすることで『サイバーパンク2077』『Call of Duty: Black Ops 7』『F1 25』など、複数のゲームタイトルにおいて、平均3倍以上のパフォーマンス・フレームレートの向上が得られるとされています。(※Radeon RX 9070 XT使用時)

Radeon RX 9070 XT
ネイティブ vs FSR Redstone
なお、FSR Redstoneは、Radeon RX 9000シリーズでのみ利用可能です。
FSRに関する余談
NVIDIAはGeForce RTX 5000シリーズ / DLSS 4でマルチフレーム生成(Multi Frame Generation / MFG)に対応しています。Intelも今後のアップデートでマルチフレーム生成(XeSS MFG)への対応を予定しています。
しかし、残念ながら、FSR Redstone (および、これまでのFSR含む)はマルチフレーム生成には対応していません。マルチフレーム生成については、今後のアップデートでの対応に期待したいところです。
新たにサポートされた製品
AMD Software: Adrenalin Edition 25.12.1ドライバでは、新たに以下の製品がサポートされています。
- AMD Radeon AI PRO R9600D
- AMD Radeon AI PRO R9700S
AMD Software: Adrenalin Edition 25.12.1ドライバ対応製品
AMD Software: Adrenalin Edition 25.12.1ドライバは、以下の製品をサポートします。
- Radeon RX 9000シリーズ
- Radeon RX 7000シリーズ
- Radeon RX 6000シリーズ
- Radeon RX 5000シリーズ
- Radeon iGPU内蔵CPU。対象かどうかはドライバ検索ページよりご確認ください
対応製品リストに以下のVega / Polarisグラボ・GPUは含まれていません。
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AMD Software: Adrenalin Edition 25.12.1ドライバで修正された不具合
AMD Software: Adrenalin Edition 25.12.1ドライバでは、以下の不具合が修正されています。
- Radeon RX 9070 XTなどの一部のAMDグラフィックス製品において、『Counter-Strike 2』(DX11)をプレイ中に、Radeon Anti-Lag 2オプションが利用できない場合がある不具合を修正
- 一部の広帯域幅のHDMI 2.1モニター環境において、モニターがスタンバイ状態になるとシステム(PC)がクラッシュする場合がある不具合を修正
- ゲームにおいて、Radeonオーバーレイを使用していると、アプリケーションがフリーズする不具合を修正
- Radeon RX 9000シリーズ環境において、『ARC Raiders』のBlue Gateマップをプレイ中にゲームがクラッシュする場合がある不具合を修正
既知の不具合
AMD Software: Adrenalin Edition 25.12.1ドライバには、以下の既知の不具合があります。
- 『サイバーパンク2077』において、パストレーシングを有効にした状態だと、セーブデータをロードする際にゲームがクラッシュしたりドライバのタイムアウトが発生する場合があります。AMDは開発者と協力してできるだけ早く修正できるよう取り組んでいます
- Ryzen AI 9 HX 370環境において、『Battlefield 6』(BF6 / バトルフィールド6)をプレイ中に、ゲームがクラッシュしたりドライバのタイムアウトが発生する場合があります
- Radeon RX 7000シリーズ環境において、Roblox Player (Car Zone Racing & Drifting)をプレイ中にタスクの切り替えすると、ゲームがクラッシュしたりドライバのタイムアウトが発生する場合があります
- 一部のAMD グラフィックス製品環境において、『AMDビデオ&ストリーミング』(AMD Record & Stream)を使用しながら『Battlefield 6』をプレイすると、テクスチャがちらついたり表示がおかしくなる場合があります
- 一部のAMDグラフィックス製品において、『Call of Duty: Black Ops 7』をプレイすると、影の一部が正常に描画されない場合があります。AMDは開発者と協力してできるだけ早く修正できるよう取り組んでいます
AMD Software: Adrenalin Edition 25.12.1ドライバ ダウンロードリンク
ドライバのダウンロードは以下のリンクからどうぞ。
























