Win11、ファイルエスクプローラー起動速度でWin10に勝てない。プリロード機能有効でも負ける。高速起動のための新機能をもってしても惨敗

Windows11のファイルエクスプローラーは、高速起動機能となるプリロード機能を使用しても、起動速度でWindows10に勝てない模様です。
Windows11のファイルエクスプローラーに実装されたプリロード機能
2025年11月21日(米国時間)、MicrosoftはWindows11 Insider Preview Build 26220.7271 (KB5070307) DevチャネルおよびBetaチャネルにて、ファイルエクスプローラーの起動速度を高速化するプリロード機能を実装(段階的ロールアウト)しました。
プリロード機能とは、簡単に言ってしまえば「前もって起動している状態」のことです。普通に起動させるのが遅いなら、前もって起動させておけば起動速度が速くなる、という理屈です。
通常、Windows11のファイルエクスプローラーはWindows10よりも起動速度が遅く、もっさりしています。この機能によりどれだけ変わるのか、海外メディアのWindows Latestがさっそくこの機能を試しました。
検証したところ、以下の違いが見られました。左がプリロード機能を無効にした状態、右がプリロード機能を有効にした状態です。動画は0.25倍速です。
プリロード機能を有効にした方が、たしかに起動速度が速くなりました。
しかし、これはWindows11同士での比較です。Windows10と比較すると以下のような結果となりました。左がプリロード機能を有効にしたWindows11のファイルエクスプローラー、右がWindows10の普通のファイルエクスプローラーです。
Windows11のファイルエクスプローラーは、プリロード機能を有効にしてもWindows10よりも起動速度が遅いという検証結果となりました。
残念ながらWindows11のファイルエクスプローラーは、プリロード機能だけではWindows10に勝つことができないようです。今後、さらなる改善が求められます。
余談: Windows11のファイルエクスプローラーは右クリックメニューももっさり
プリロード機能はあくまでもファイルエクスプローラーの起動速度に焦点を当てた機能のため、右クリックメニュー(コンテキストメニュー)の速度に影響するものではありませんが、Windows Latestは、Windows11の右クリックメニューがWindows10よりも遅いことを指摘しています。
この点に関しては以前より明らかになっており、Windows10からWindows11へと移行した人であれば、そのもっさりっぷりを実感していることでしょう。この部分も改善して欲しいところですね。



























