DellとHP、一部ノートPCでHEVC / H.265を意図的に無効化。動画視聴に影響。コスト削減のためか

DellとHPの一部ノートPCでは、意図的にHEVC / H.265が無効化されている模様です。海外メディアのArs Technicaが報じました。
DellとHPの一部のノートPCユーザーは、CPUにHEVC / H.265デコード機能があるにもかかわらず、WebブラウザでHEVC / H.265動画を再生できずに戸惑っている。(HEVC = H.265。以下、HEVC) Intelは第6世代以降のCoreプロセッサーでHEVCのハードウェアデコードとハードウェアエンコードをサポートしている。AMDも2015年ごろからHEVCをサポートしたノートPC向けCPUを製造している。 しかし、DellとHPは、一部の人気ビジネスノートPCでこのHEVC機能を無効にしている。 私たちはDellとHPに本件についてコメントを求めたが、HEVCハードウェアデコードを無効化した理由についての回答は得られなかった。 HPの広報担当者は以下のように述べている。
Dellのメディア担当チームは以下のように述べている。
HPもDellもHEVCを無効化した理由については触れていないが、コスト削減のために無効化している可能性がある。というのも、HEVCを使用するにはロイヤリティがかかるためだ。米国においては10万台以上、1台につき0.20ドルがかかる。2026年1月には0.24ドルへと値上げされる見込みだ。 一部のRedditユーザーは「NetflixやストリーミングTV、それらに限らず多くのアプリケーションがHEVCを使用していることを考えると、これは馬鹿げた話だ」と不満の声を上げている。 ― Ars Technica |
普段からHEVCを使用されている方や、新しく購入するPCでも使用を予定している方はお気をつけください。上記はDellとHPだけに言及されていますが、DellとHP以外にも同様の対応を取っているメーカーがあるかもしれません。メーカー製PC購入に際しては、HEVCが無効化されていないかご確認ください。
スペック表に載っていないなど、わからない場合は、メーカーのサポートに問い合わせた方が安心でしょう。




























