GeForce RTX 5060にまつわる珍事件発生。RTX 5060を取るか、会社を辞めるか。中国にて

中国にて、GeForce RTX 5060にまつわる珍事件が起こりました。中国語圏メディアの快科技が報じました。
ある会社の社員が出張先での抽選イベントでGeForce RTX 5060を当てた。しかし、これが問題となった。 その社員は会社の指示で、2025年11月14日に中国・ 蘇州市で開催されたNVIDIAのイベントに参加した。会場では来場者向けのスタンプラリー式の抽選が行われており、休憩時間を利用してスタンプを集め、運よく約3,000元相当(日本円にして約66,000円)のGeForce RTX 5060を当てた。 ところがその日の夜、同行した同僚から、「私たちは会社の代表として参加ている。費用も会社負担だから賞品は会社の財産として提出する必要がある。財務部も当選したことを把握している」と言われた。しかし、その社員が財務部に確認したところ、同僚は嘘をついており、財務部は何も把握していなかった。 そして事態はエスカレートしていった。社員はGeForce RTX 5060を会社の財産として引き渡すかどうかで、会社の上層部と何度も面談することになった。最終的に会社側は社員から強制的にGeForce RTX 5060を没収することはしなかったが、最後の面談で人事担当者から「他の会社を探してみては?」と、遠まわしに退職を促された。その社員は2025年11月19日に退職届を提出した。 つまり、GeForce RTX 5060の引き渡しを拒否し続けた結果、強制退職に追い込まれたのだ。 多くのネットユーザーはこの社員を支持している。ネット上では「運よく当てたものをなんで没収されなきゃいけないんだ?」という声が多く出ている。また、「もし、50,000元(約110万円)の罰金を当選したら会社が代わりに払うのか?」といった皮肉の声も出ている。 弁護士によると「賞品の所有権を判断するには、それが『個人の運による取得』なのか、『職務上の成果』なのかを区別することが重要で、今回の抽選は来場者個人を対象としているため、当選は偶然性が高く、一般的には個人の運による取得と見なされる」という。 ただし、会社の規定で、今回のようなケースで取得したものは会社のものになると明確に定められている場合や、抽選参加が職務の一環であると証明できる場合は例外となるという。 ― 快科技 |
「当選品を引き渡すよう何度も迫ってきて最終的にはパワハラをして退職に追い込んでくる企業」と見るか、「約6万円のGeForce RTX 5060のために職を失った」と見るか、見方はさまざまでしょう。
筆者個人の感想を言わせていただくならば、この会社は明らかに「やりすぎ」に思えます。




























