【Windows11】 WindowsUpdate 2022年2月 不具合情報 - セキュリティ更新プログラム KB5010386 [Update 5]

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2022年2月9日にWindowsUpdateに配信されたWindows11用セキュリティ更新プログラムKB5010386の不具合情報です。

『悪意のソフトウェア削除ツール』『.NET Framework』などの更新プログラムの不具合は割愛しています。以下、2022年2月9日に公開されたセキュリティ更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。

更新履歴
① CPU使用率とCPU温度が高くなる不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2022/2/14]
② Outlookで日付の新しい電子メールが検索結果に表示されない既知の不具合(以前より発生分)を加筆。 [2022/2/14]
③ Outlookの不具合を既知の不具合から削除し、修正された不具合に加筆。Microsoftは、当初、KB5010386のページにOutlookの不具合を既知の不具合に入れていませんでしたが、後日、既知の不具合に入れました。そしてさらに後日、既知の不具合から削除し、本不具合が修正された旨を加筆しました。 [2022/2/21]
④ 初期状態に戻す際に、ファイルが削除されない既知の不具合を加筆。 [2022/2/26]
⑤ システム修復ディスクが起動しない既知の不具合を加筆。 [2022/3/26] [New]

Windows11 21H2用セキュリティ更新プログラム: KB5010386

基本情報

KB5010386はWindows11 バージョン21H2用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。

▼更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合

  • Windowsの脆弱性を修正
  • SamAccountName属性とUserAccountControl属性を含むLightweight Directory Access Protocol (LDAP)の変更操作に失敗する不具合を修正。この不具合が発生した際のエラーメッセージは「Error: 0x20EF. The directory service encountered an unknown failure」と表示されていました
  • Outlookで日付の新しい電子メールが検索結果に表示されない場合がある不具合を修正。

追加情報

Microsoftは、非対応環境にWindows11をインストールした場合、WindowsUpdateを受け取ることが保証されなくなると述べていますが、2022年2月9日時点では非対応環境にも更新プログラムが降ってきています。

不具合情報

KB5010386には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

新しい日本語IMEを使用していると、アプリケーションにおいて、ローマ字/カナ入力モードが自動的に切り替わらない場合があります。

開発者向け情報: アプリケーションが『ImmSetConversionStatus』関数、またはVK_KANAキーエミュレーションを使用している場合、この不具合の影響を受けます。

詳細は以下の記事参照。
新しいIMEにまた不具合。入力モードが自動で切り替わらない。対処方法あり

以下のいずれかの対処方法をご検討ください。

< 対処方法A >
手動で入力モードを変更する。

< 対処方法B >
以前のバージョンのIMEを使用する。『設定』 → 『設定の検索』に「日本語 IME の設定」と入力して『日本語 IME の設定』を開く → 『全般』 → 一番下の『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更することでこの不具合を回避できます。

『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更

『設定』 → 『システム』 → 『この PC をリセット』 → 『PC をリセットする』を押して『この PC をリセットする』ウィンドウを開き、『すべて削除する』を選択してもファイルが削除されない場合があります。

詳細は以下の記事参照。
初期状態に戻してもファイルが削除されない不具合。Windows10およびWindows11で発生

この不具合を回避するには、Windowsを初期状態に戻す前に、OneDriveからサインアウトするか、リンクを解除してください。詳細な手順は『OneDrive をオフにするか、無効にするか、アンインストールする』のページをご覧ください。

すでに初期状態に戻した環境においては、Windows.oldフォルダを削除することでもこの影響を軽減できます。手順はこちらのページ(英語ページ。日本語ページは機械翻訳で不正確)をご覧ください。

Microsoftは不具合の解決に取り組んでおり、今後のアップデートを修正を予定しています。

[New]

2022年1月12日にリリースされたKB5009566以降をインストールした環境で、コントロールパネルの『バックアップと復元 (Windows 7)』からシステム修復ディスク(CDまたはDVD)を作成すると、システム修復ディスクから起動できない場合があります。

詳細は以下の記事参照。
システム修復ディスクが起動しない不具合。Windows10 KB5011543やWindows11 KB5011493等で発生

Microsoftから本不具合の対処方法や回避策は案内されていません。2022年1月12日までの更新プログラムを全てアンインストールすれば不具合は発生しませんが、そうすると脆弱性が未修正のままになってしまうため注意が必要です。

Microsoftは、解決に取り組んでおり、今後のアップデートで修正を予定しています。

ユーザー報告
不具合概要回避策

KB5010386をインストールすると、CPU使用率とCPU温度が高くなる場合があります。

詳細は以下の記事参照。
KB5010386適用後、CPUの使用率と温度が高くなる不具合

この不具合はウィジェットに起因しており、タスクマネージャーから『Windows ウィジェット』を終了させることで一時的に不具合が解消します。

ウィジェットが不要な場合は、ウィジェットをアンインストールすることで恒久的に解決します。コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行し、『Y』と入力してエンターを押せばウィジェットのアンインストールができます。

winget uninstall "windows web experience pack"

コマンドを実行後に『Y』と入力してエンターを押せばウィジェットがアンインストールできる

もし、またウィジェットを使いたくなったら、Microsoftにアクセスして『Windows Web Experience Pack』をインストールすればウィジェットが復活します。

注意: ウィジェットをアンインストールすると、またウィジェットを使いたくなった際に元に戻す手段がありません。2022年2月15日まではMicrosoft Storeに『Windows Web Experience Pack』というウィジェット本体が公開されており、これをインストールすればウィジェットが復活しました。しかし、2022年2月16日時点で、Microsoft Storeから削除されました。