【Windows11】 WindowsUpdate 2022年10月 不具合情報 - セキュリティ更新プログラム KB5018427 / KB5018418 [Update 2]

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2022年10月12日にWindowsUpdateに配信されたWindows11用セキュリティ更新プログラムKB5018427 / KB5018418の不具合情報です。

『悪意のソフトウェア削除ツール』『.NET Framework』などの更新プログラムやWindows Server固有の不具合は割愛しています。以下、2022年10月12日に公開されたセキュリティ更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。

更新履歴
① 22H2および21H2にSSL/TLS接続のハンドシェイクに失敗する既知の不具合を加筆。 [2022/10/18]
② 22H2および21H2にドメイン参加に失敗する既知の不具合を加筆。 [2022/10/28] [New]

Windows11 22H2用セキュリティ更新プログラム: KB5018427

基本情報

KB5018427はWindows11 バージョン22H2用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。

▼更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合

  • Windowsの脆弱性を修正
  • KB5018427には、2022年10月1日に配信されたプレビューリリースKB5017389の内容が含まれています

不具合情報

KB5018427には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

Windows11 22H2環境において、プリンターが『Microsoft IPP Class Driver』または『Universal Print Class Driver』を使用する場合、カラー設定や両面印刷設定など、各種機能や設定が正常に使用できない・反映されない場合があります。その場合、デフォルトの設定しか使用できません。

(※この不具合はKB5017389固有の不具合ではなく、Windows11 22H2自体の不具合です)

詳細は以下の記事参照。
Windows11 22H2に正常に印刷できない不具合。対処方法・回避策あり

プリンターがデフォルトの設定しか使用できない場合、一度、当該プリンターを削除して再インストールしてください。

プリンターの削除と再インストール

『スタートボタン』 → 『設定』 → 『Bluetooth とデバイス』 → 『プリンターとスキャナー』で当該プリンターを削除し、『デバイスの追加』から再インストールができます。

リモートコンピューター(例えばSMB経由)からWindows11 バージョン22H2マシンに大きなファイル(数GB)をコピーする際、本来より40%ほど低速になる場合があります。この不具合はローカルでのファイルコピーでも発生する可能性があります。

詳細は以下の記事参照。
ファイルコピー速度が40%も遅い不具合。Windows11 バージョン22H2で発生

一時的な回避策として、『robocopy』または『xcopy』に『/J』のパラメーターを付けてコマンドプロンプトなどからファイルコピーを行うようMicrosoftは案内しています。コマンド例が以下。

robocopy \\someserver\someshare c:\somefolder somefile.img /J
xcopy \\someserver\someshare c:\somefolder /J

コマンドを打つのが面倒だったり、あまりの遅さに我慢できない場合は、Windows11 21H2へのロールバックをご検討ください。Windows11 21H2から22H2へとアップデートした環境であれば、

Windows11 22H2から21H2へと戻す方法

『設定』 → 『システム』(左側) → 『回復』(右側) → 『復元』の『戻す』を押して、そのまま進めていけば21H2に戻せます。

現在、Microsoftは修正に取り組んでいるとのことです。

プロビジョニングパッケージを使用してWindows11 バージョン22H2をインストールすると、OSが部分的にしか構成されず、初期セットアップ(Out Of Box Experience / OOBE)が終了しなかったり、予期せず再起動が起こる場合があります。

プロビジョニングパッケージは多数のPCにOSを展開する仕組みで、主に企業や組織等を対象にしたものです。プロビジョニングパッケージを使用しない場合(普通にインストールする場合)はこの影響を受けません。

また、Windows Autopilotを使用するWindows PCのプロビジョニングもこの問題の影響を受けません。

詳細は以下の記事参照。
プロビジョニングパッケージが正常に動作しない不具合。Windows11 22H2にて

Microsoftによると、Windows11 バージョン22H2へとアップグレードする前に、Windows PCにプロビジョニングを行うことができれば、この不具合を回避することができるとされています。

現在、Microsoftは本不具合を調査しており、今後のアップデートで修正を予定しています。

この更新プログラムをインストールすると、SSL/TLS接続のハンドシェイクに失敗する場合があります。

一部のメールアプリにおいて、メールの送受信ができない場合があります。

詳細は以下の記事参照。
KB5018410適用後、メールの送受信ができない不具合。Becky!や秀丸メールなどで発生

現在、Microsoftは解決に取り組んでおり、近日中に修正された更新プログラムのリリースを予定しています。

詳細は以下の記事参照。
Microsoft、KB5020435やKB5020387などを緊急リリース。メールが送受信できない・SSL/TLS接続のハンドシェイクに失敗する不具合を修正

[New]

2022年10月12日以降にリリースされた更新プログラムをインストールすると、ドメイン参加に『0xaac (2732): NERR_AccountReuseBlockedByPolicy』エラーで失敗する場合があります。

詳細は以下の記事参照。
KB5018410やKB5018482などに複数の不具合。ドメイン参加に失敗、OneDriveが突然終了

この不具合は、2022年10月12日の更新プログラムでの仕様変更に起因しています。この不具合は一般ユーザーが影響を受けることはほぼありません。この不具合の詳細についてはこちらのページをご覧ください。

Windows11 21H2用セキュリティ更新プログラム: KB5018418

基本情報

KB5018418はWindows11 バージョン21H2用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。

▼更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合

  • Windowsの脆弱性を修正
  • KB5018418には、2022年9月21日に配信されたプレビューリリースKB5017383の内容が含まれています

不具合情報

KB5017383には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

新しい日本語IMEを使用していると、アプリケーションにおいて、ローマ字/カナ入力モードが自動的に切り替わらない場合があります。

開発者向け情報: アプリケーションが『ImmSetConversionStatus』関数、またはVK_KANAキーエミュレーションを使用している場合、この不具合の影響を受けます。

詳細は以下の記事参照。
新しいIMEにまた不具合。入力モードが自動で切り替わらない。対処方法あり

以下のいずれかの対処方法をご検討ください。

< 対処方法A >
手動で入力モードを変更する。

< 対処方法B >
以前のバージョンのIMEを使用する。『設定』 → 『設定の検索』に「日本語 IME の設定」と入力して『日本語 IME の設定』を開く → 『全般』 → 一番下の『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更することでこの不具合を回避できます。

『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更

この更新プログラムをインストールすると、SSL/TLS接続のハンドシェイクに失敗する場合があります。

一部のメールアプリにおいて、メールの送受信ができない場合があります。

詳細は以下の記事参照。
KB5018410適用後、メールの送受信ができない不具合。Becky!や秀丸メールなどで発生

この不具合は、2022年10月17日(現地時間)付けでリリースされたKB5020387にて修正されました。本不具合にお困りの方はKB5020387をインストールしてください。なお、KB5020387はWindowsUpdateには降ってこず、Microsoft Updateカタログからダウンロードして手動インストールする必要があります。

詳細は以下の記事参照。
Microsoft、KB5020435やKB5020387などを緊急リリース。メールが送受信できない・SSL/TLS接続のハンドシェイクに失敗する不具合を修正

[New]

2022年10月12日以降にリリースされた更新プログラムをインストールすると、ドメイン参加に『0xaac (2732): NERR_AccountReuseBlockedByPolicy』エラーで失敗する場合があります。

詳細は以下の記事参照。
KB5018410やKB5018482などに複数の不具合。ドメイン参加に失敗、OneDriveが突然終了

この不具合は、2022年10月12日の更新プログラムでの仕様変更に起因しています。この不具合は一般ユーザーが影響を受けることはほぼありません。この不具合の詳細についてはこちらのページをご覧ください。