Windows11 25H2はイネーブルメントパッケージ(eKB)で提供。Microsoftが発表
Microsoftは、Windows11 バージョン25H2をイネーブルメントパッケージにて提供することを発表しました。
Windows11 バージョン24H2をすでにお使いの方は、Windows11 バージョン25H2への移行は、PCを再起動するだけで簡単にアップデートできます。 2025年6月27日(現地時間)に、Windows Insider Program Devチャネルにて、Windows11 バージョン25H2が利用できるようになりました。 Windows11 バージョン25H2は、2025年後半には、イネーブルメントパッケージ(Enablement Package / eKB)を通じて広く利用可能になる予定です。 ― Microsoft |
イネーブルメントパッケージについて説明しますと、Windows Update経由で提供される更新プログラムで、事前にダウンロード済みの無効化されていた大型アップデート(25H2)を、有効化するだけの更新プログラムです。そのため、Windows11 24H2からWindows11 25H2へのアップデートはスムーズかつ簡単に終わります。
ただし、この機能は内部構造が同じWindows11同士でしか利用できません。Windows11 24H2とWindows11 25H2は同じ内部構造のためイネーブルメントパッケージを利用できますが、Windows11 23H2は内部構造が異なるため、23H2 → 25H2へとアップデートする場合、イネーブルメントパッケージは利用できません。
「同じ内部構造」がどういうことかと申しますと、「共通の更新プログラムを利用できるバージョン」と思っていただければわかりやすいかと思います。
▼同じ内部構造・更新プログラムが共通のWindows11
- Windows11 24H2 / 25H2系列
- Windows11 23H2 / 22H2系列
Windows11 23H2からWindows11 24H2へのアップデートは内部構造が変わったため、レジストリやサービス、タスクスケジューラなどの各種設定が初期化されましたが、Windows11 24H2とWindows11 25H2は内部構造が同じため、24H2から25H2へとアップデートしても設定が初期化されることはありません。
ただし、これはイネーブルメントパッケージを使用してアップデートした場合に限ります。ISO、メディア作成ツール (Media Creation Tool / MCT)、Windows 11 インストール アシスタント (Windows Installation Assistant)からアップデートした場合は、24H2 → 25H2であっても初期化されるため、ご注意ください。
(※初期化されるのはあくまでもレジストリやサービス、タスクスケジューラといった特定のWindowsの設定のみであり、サードパーティ製アプリケーションの設定が初期化されることはありません)