Gigabyte、『X3D Turbo Mode』のプレスリリースを撤回。Ryzen 9000X3Dで35%向上は誤りか。実際には3~5%
Gigabyteは、『X3D Turbo Mode』(X3Dターボモード)のプレスリリースを撤回しました。
2024年10月中旬、Gigabyteは、同社製X870E / X870 / 600シリーズマザーボードにおいて、Ryzen 9000X3Dシリーズで35%、Ryzen 9000シリーズで20%もゲーム性能を高められる『X3D Turbo Mode』に関するプレスリリースを公開しました。しかし、そのプレスリリースが削除されました。
プレスリリースを削除した理由は明らかにされていませんが、想像することはできます。おそらくは、35%や20%という驚異的な向上率が間違っていたのでしょう。
Gigabyteは2024年10月30日付けで新たに、『X3D Turbo Mode』に関する動画をYouTubeにて公開しました。そこでは、以下のようなゲーム性能の向上が謳われています。
Ryzen 7 9800X3DにおけるX3D Turbo Mode有効時のゲーム性能の向上率は、『ファークライ6』が+3.56%、『Tomb Raider』が+5.01%、Hrizon Zero Downが+4.5%とされており、約3~5%の向上を示しています。先日のプレスリリースに書かれていた35%とは大違いです。また、動画中、どこにも35%や20%への言及はありません。
おそらく、先日のプレスリリース担当者は、3~5%の向上を35%と空目するなど、何かしら勘違いしていた可能性があります。
ただ、EXPO環境においては、Ryzen 9 9950Xで最大+17.98%、Ryzen 9 7950X3Dで最大+16.14%の向上があるとされています。
プレスリリースの20%には届きませんが、かなりの向上率です。EXPO環境におけるRyzen 7 9800X3Dだとどうなるのか気になるところですが、残念ながらそのリザルトは掲載されていません。