GeForce 537.42 ドライバ 不具合情報 ［Update 1］

2023年9月25日GeForce

GeForce 537.42ドライバの不具合情報です。NVIDIA公式の既知の不具合と、海外のGeForceフォーラムで目に付いたユーザー報告を意訳しています。ユーザー報告は全ての環境で発生するものとは限らず、環境依存の可能性もあります。同様の不具合にお悩みの方の参考になりましたら幸いです。

NVIDIA公式: 既知の不具合 (リリースノート + フォーラム)

• HDMI 2.1 FRLで接続して10bpcまたは12bpcに設定すると、DPCレイテンシーが増加(悪化)する場合があります［New］
• Chromiumベースのアプリケーションにおいて、市松模様のようなものがランダムに表示される場合があります。回避策・対処方法はこちらの記事をご覧ください
• Maxwell GPU (GeForce GTX 900シリーズなど)環境において、Halo Infiniteのパフォーマンスが大幅に低下します
• このドライバは、メモリ使用量が多いときにアプリケーションが不安定になる不具合の修正を含んでいます。しかし、この修正により、DaVinci Resolveのパフォーマンスの低下が確認されています。この不具合は、今後のドライバで修正を予定しています
• 530番台以降のドライバ環境において、Display Stream Compressionモードを使用すると、一部のモニターでランダムに黒い画面が点滅する場合があります
• GeForce RTX 4060使用環境において、GPUモニタリングツールが誤った消費電力を表示する場合があります
• OCCTのVRAMテストでメモリ使用量がフルになって終了すると、イベントビューアーのログに『nvlddmkm』のエラーが記録されます
• GeForce GTX 1000およびRTX 2000シリーズにおいて、『ハードウェアアクセラレータによるGPUスケジューリング』(HAGS)とSLIの両方が有効の場合、PCがランダムにフリーズする場合があります
• G-SYNCモニターをHDMIモニターにクローンすると、黒い横線が表示される場合があります
• Windowsのユーザーを切り替えるたびに、NVIDIAコントロールパネルのアイコンがシステムトレイに増えていきます
• GeForce RTX 3080 Tiを搭載したAlienware X17 R2ノートPC環境において、dGPUモードでDirectXゲームを起動すると画面に何も表示されなくなります
• GeForce RTX 4060 Ti環境において、アプリケーション使用中にモニターがランダムにちらつき、画面上部に黒いバーが表示される場合があります

ユーザー報告の不具合

• このドライバにしてからアーマード・コア6 (ARMORED CORE VI)がクラッシュするようになりました。レイトレーシングを無効にすると正常に動作します ［RTX 4070 Ti］

• Dell G15 5515ノートPCの輝度調整が機能しない不具合はいつまで経っても修正されません。NVIDIAは修正を諦めているように見えます

• 537.42にしてDiablo 4 (ディアブロ IV)をプレイすると、酷いアーティファクトが発生しました。以前のバージョンにロールバックしたところ正常な表示に戻りました ［RTX 3090 Ti］

• このドライバにしてから画面がランダムにブラックアウトします。以前のドライバに戻したところ、直りました (筆者注: ブラックアウトしたあと復帰するのか、そのままクラッシュするのか不明)

• モニターの電源を一度オフにすると、G-SYNC Compatibleモニターが見つかりましたという旨の通知が延々表示され続けます。PCを再起動するまで止まりません ［モニター: ASUS VG249QM1A / GTX 1070 / Windows11］
  

ユーザー報告の不具合 ［2023/9/25追加分］ ［New］

• Starfieldのプレイ中に画面が真っ黒になってグラボのファンが100％になり、PCがクラッシュします。ドライバをロールバックしたところ今のところは問題ありません。537.42をインストールしてから発生しました ［RTX 3080］

一部環境において、主に536.40以降のドライバをインストールしてから高負荷時などに画面が真っ黒(ブラックスクリーン)になってPCが固まるとの報告が複数出ていますが、今のところは537.42ではそれらしい報告は出ていません。(1件、ブラックアウトが発生するとの報告が出ていますが、報告者の言葉が少なく、この不具合かどうかは不明です)

この不具合が発生すると、ドライバをどれだけロールバックしても直らないことがあるためハードウェアの損傷が疑われています。その一方で、環境によっては「Corsair iCUEをアンインストールしたら発生しなくなった」「532.03までロールバックしたら発生しなくなった」との報告も出ています。

この不具合が発生する詳細な条件は判明しておらず、537.42で直っているのかどうかはわかりません。もし、本ドライバを使用して同様の不具合が発生した場合はただちに使用をやめて、問題なく動作していたバージョンのドライバへとロールバックすることをおすすめいたします。

なお、この不具合はあくまでも一部環境で発生しているものであり、多くの環境では発生していません。

新たな既知の不具合としては、536.67で修正されたDPCレイテンシー悪化の不具合がまた新たな形で復活しています。このほか、ユーザー報告ではレイトレーシングを有効にしてアーマード・コア6をプレイするとゲームがクラッシュするなどの報告が出ています。

不具合にお困りの場合はドライバのロールバックをご検討ください。以前のドライバはNVIDIAのサイトよりダウンロードができます。

2023/9/25追記 ［New］
537.42でもブラックスクリーンになってPCが固まるとの不具合報告が出てきました。もし、同様の症状が発生した場合は、ただちにドライバのロールバックをおすすめいたします。