Core i9-10900Kを殻割・液体金属化するとどれくらい冷えるの?
Core i9-10900Kのダイとヒートスプレッダ(IHS)はインジウムでソルダリングされていますが、これを殻割して液体金属化したらいったいどれくらい冷えるのか。ドイツのオーバークロッカーder8auer氏がさっそく検証を行いました。
その結果がこちら!
Core i9-10900Kの殻割前と殻割後の温度差
Cinebench R20 | 殻割前 | 殻割後 1回目 | 殻割後 2回目 | 温度差 |
Core 0 | 81℃ | 73℃ | 74℃ | -7℃ |
Core 1 | 79℃ | 74℃ | 75℃ | -4℃ |
Core 2 | 87℃ | 78℃ | 78℃ | -9℃ |
Core 3 | 83℃ | 75℃ | 77℃ | -6℃ |
Core 4 | 85℃ | 77℃ | 78℃ | -7℃ |
Core 5 | 85℃ | 76℃ | 77℃ | -8℃ |
Core 6 | 85℃ | 75℃ | 77℃ | -8℃ |
Core 7 | 80℃ | 74℃ | 76℃ | -4℃ |
Core 8 | 81℃ | 73℃ | 74℃ | -7℃ |
Core 9 | 81℃ | 73℃ | 75℃ | -6℃ |
液体金属はThermal GrizzlyのConductonautを使用し、検証は水冷環境でCinebench R20を殻割前に1回、殻割後に2回実行されました。
結果、殻割前と殻割後を比較すると、全コア平均6.6度低下し、最も温度の高いコアでは9度もの低下が見られました。
オーバークロックを考えている人であれば、殻割して液体金属化することで温度のマージンに余裕ができて、さらなるクロックアップが狙えそうです。温度を下げてファン回転数を落として少しでも静音化したい場合にも良さそうですね。
ちなみに、殻割器の名器『Delid-Die-Mate 2』はCore 10000シリーズにも対応しておりCore i9-10900Kでも使えます。
Core i9-10900Kを殻割している様子は上記動画をポチっと再生してみてください。『Delid-Die-Mate 2』は自分も持っていますが、めちゃくちゃ簡単なので超おすすめです。