RDNA 5 / UDNAのIPC向上率がリーク!RDNA 4からどれくらい向上するのか
AMDの次世代GPUアーキテクチャ、RDNA 5 / UDNAのIPCがリークされました。YouTubeチャンネルのMoore’s Law is Deadが報じました。
AMD RDNA 5 (UDNAとも呼ばれる)のIPCがどれくらい向上するのか情報を得たので紹介したい。 最初に明確にしておきたいことは、ここで言うIPCとは、RDNA 5とRDNA 4、両GPUのCU数と平均動作クロックが同じ状況で、ラスタライズ性能がどの程度向上するのかという話だ。 RDNA 5のIPCは、RDNA 4から5~10%程度の向上になるとされている。 ただ、私が見たドキュメントの1つにはRDNA 5アーキテクチャをより最適化させることで、さらに10%程度の性能向上を目指すと記されていた。(つまり合計15~20%) AMDがこれを達成できたのか・できるのかどうかはわからない。 今のところは5~10%とされており、IPCの向上率はパッとしないかもしれないが、RDNA 5は動作クロック・Computing Unit (CU)あたりの消費電力が大幅に減ることが見込まれている。RDNA 5は、RDNA 4以上に低消費電力なComputing Unitを多く搭載することでパフォーマンスの向上を実現する。 ― Moore’s Law is Dead |
「5~10%……IPC向上率低いな……」と思ったかもしれません。しかし、それを補うほどのものがRDNA 5 / UDNAにはあります。
以前にリークされたRDNA 5のスペックシートが以下。
このスペックシートにはゲーム向けのハイエンドGPU / グラボは154CUで消費電力(TBP / Total Board Power)が380Wになると記されています。単純計算ですが、1CUあたり2.467Wです。
RDNA 4のRadeon RX 9070 XTは64CUで304Wです。1CUあたりにすると4.75Wです。このスペックシートの内容が正しければRDNA 5のハイエンドGPU / グラボは電力効率が2倍近くも向上していることになります。
- RDNA 5 / Radeon RX 10090 XTX (仮)
154CU / 380W - RDNA 4 / Radeon RX 9070 XT
64CU / 304W
この電力効率を実現できれば、例えIPC向上率が5~10%だとしても、多くのCUを搭載することで大幅な性能向上を期待でしょう。
なお、上記は早期のリーク情報のため、実製品では実現できなかったり、計画・数値に変更が生じる可能性があることはご留意ください。本当にここまでの電力効率を達成できるのか、正直なところ眉唾感がありますが、ぜひとも実現してほしいですね。