【CPU】 CPUの脆弱性修正BIOS(再起動問題修正版)、適用前と後の各種ベンチマーク公開

CPU


(Source:Recent PCs have little to fear from Intel's Spectre microcode updates)

Dellは2018年2月18日付でIntel環境向けにSpectre (Variant 2 / CVE-2017-5715)再起動問題に対応したBIOSアップデートの配信を開始しました。海外メディアのThe Tech ReportはさっそくこのBIOSの適用前と後のベンチマークを公開しました。

適用前と後でどれくらいのパフォーマンス差が出てくるのか。サクッと結果をどうぞ!



<テスト環境>

<JavaScript>



JavaScriptベンチマークはFacebookやTwitterなど、スクロール時のスピードや応答性に関係しているそうです。これらのパフォーマンスは数%から最大9%のパフォーマンスダウンとなっています。

<PCMark 10 Essentials>



PCMark 10 Essentialsベンチマークはビデオ会議、ブラウジング、アプリの起動時間のパフォーマンスを示しています。4枚目の『app start-up』にご注目ください。これは起動時間を示すスコアなのですが、約12%のパフォーマンスダウンとなっています。

ざっくり1割で単純計算をすると、起動に10秒かかっていたものが11秒に、60秒かかっていた重量級のものは66秒になる計算です。もちろん、単純計算通りにはならないとは思いますが、重いものに関しては影響が顕著に表れるかもしれません。

<PCMark 10 Gaming>



PCMark 10 Gamingベンチマークはその名のとおりゲームパフォーマンスを示しています。こちらは大きな影響は出ていません。

いかがでしたでしょうか。ソース元では 「アップデートを恐れることはほとんどありません」 と伝えられていますが、起動時間に関してはこれまでよりワンテンポ遅れる可能性があり、ストレスを感じるかもしれません。

2018年1月上旬の再起動問題対策前のベンチマークでもストレージI/Oに影響が出ていましたが、今回もその傾向は変わりなさそうです。

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