【CPU】 Intel、8th Generation Core i7-8000シリーズはKaby Lakeから15%のパフォーマンス向上を宣言。ただし [Update 1]
(Source:Intel promises more than 15% ... / Intel's 8th Generation Core i7-8000 ...)
<ザックリ意訳>
Intelは8th Generation Core i7-8000シリーズでは7th GenerationにあたるKaby Lakeから15%のパフォーマンス向上を約束しました。この数字はSysMarkに基づいています。
上記内容がいくつかの海外メディアで報じられました。
7700K(定格4.2GHz)から単純に15%クロックを上げたら7700K@4.83GHzになります。 「7700K@4.83GHzクラスが8th Genの定格性能か?」 と一瞬思ったのですが、どうやらそうではないようです。
上記スライドには7th Genから8th Genで15%アップと書かれていますが、よく見れば6th Genから7th Genも15%アップとも書かれています。
つまり、6700K(定格4GHz)から5%定格クロックの上がった7700K(定格4.2GHz)は、SysMarkが一体どういう計算式なのかは知りませんがIntel的には15%のパフォーマンス向上になるそうです。
この単純計算を当てはめると、7700K(定格4.2GHz)から5%定格クロックを上げた7700K@4.41GHzクラスが8th Genの定格性能になると推測できます。もちろん単純計算なので参考程度に。
スライドが示すとおりなら8th Genも6700K@4GHz ⇒ 7700K@4.2GHzくらいの伸びしかないようです。SysMarkでは15%でも、クロックで表すと約200MHz、なんといいますか数字のマジック的なものを感じます。
(注: それぞれの最上位モデルで算数をしましたが、このスライドがミドルレンジ帯、あるいはローレンジ帯のCPUについて言っているのであれば結果は変わってくるかもしれません。メッセージで突っ込みをいただいて気づいたのですが、○th Genとは書かれていても、具体的にどのモデルでの比較かは書かれていませんね……)
次にスライドのタイトルなのですが 「ADVANSING MOORE'S LAW ON 14nm. (14nmでムーアの法則を前進させる)」 と記載されており、8th Genは14nmであることを示唆しています。
Cannonlakeは(予定では)10nmのため当てはまりません。Coffee Lakeは14nmですが、6コアで7700K@4.41GHzという性能はさすがに無いと思いたいところです。となると、このスライドが示す8th Genは一体何になるのか。
海外メディアのVideoCardz.comではこのスライドは『Cannonlake』のことだと伝えられていて、WCCF TECHでは『新しい何か』という可能性を推測しています。どれが正しいのかはまだ明らかになっていません。
<Update 1>
別口で公開された資料に
SysMarkベースで15%アップといわれるCPU名が記載されました。
第6(Skylake)世代:i7-6600U@2.6GHz(TB3.4GHz)
第7(Kaby Lake)世代:i7-7600U@2.8GHz(TB3.9GHz)
これらが基準になっているようです。