【CPU】 マイナビのi7-8700KレビューでCinebench R15スコアが異常に高い理由 | と、定格勢はご注意

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↑はマイナビに掲載されているi7-8700KのCinebench R15スコアですが、1542cbと異常に高いため話題になっています。全コアターボが効く4.3GHzだと

大体1400cb付近のはずです。それなのにマイナビは何故こんなにも高いのか。The Tech Reportによると、Z370マザーボードの設定に

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Enhanced Multi-Core Performance(別名:Multi-core enhancement)という項目があり、この機能が有効になっていると6コア全てが4.7GHzで動作するそうです。これが効いていると、それはもう『定格』ではなく『オーバークロック状態』と言えるため、The Tech Reportでのレビューではこの機能を無効にしているとか。

ええ、そうなんです。無効に変更しているんです。The Tech Reportが使用したGigabyte Z370 Aorus Gaming 7ではこの機能がデフォルトでAUTOになっていたそうです。

つまるところ、マイナビのレビューはEnhanced Multi-Core Performanceが効いてしまっているのではないかと思われます。マイナビで使われているマザーボードはASUS ROG STRIX Z370-F Gamingですが、おそらくこっちもAUTOなり有効なりになっていたのではないでしょうか。

マイナビに限らず、スコアが異常に高いレビュー(が他にもあるのかは知りませんが)はEnhanced Multi-Core Performanceが有効になっているのでしょう。

これ、マザボメーカーはデフォルトで無効にしておくべきですよね……。OCする気のない人が6コア@4.3GHzを目安にした構成で使ったら、この機能のせいで想定外の熱量や消費電力になったでござる、といったことにもなりかねません。Coffee Lakeを『定格』で運用しようと考えている人は、Enhanced Multi-Core Performanceにお気をつけくださいませ。

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