GeForce RTX 5090を最大800Wに対応させる魔改造!?MatrixのvBIOSを使えば簡単に上限突破!で、16ピンコネクタ・ケーブルに問題はないの?

ASUS ROG Matrix Platinum GeForce RTX 5090は特殊な方法により最大消費電力800Wに対応します。そのvBIOSを、他社製のGeForce RTX 5090に適用・書き換えた猛者が現れました。
最初に: ASUS ROG Matrix Platinum GeForce RTX 5090が800Wで動作する仕組み
16ピンコネクタおよび16ピンケーブル(12V-2x6 / 12VHPWR)は最大600Wにまで対応します。ASUS ROG Matrix Platinum GeForce RTX 5090には16ピンコネクタだけでなく、マザーボードからもグラボに電力供給ができるGC-HPWRコネクタもあるため、この2つを併用することで最大800Wという消費電力に対応します。

ASUS ROG Matrix Platinum GeForce RTX 5090
16ピンとGC-HPWRの併用により800Wで動作
本題: ROG Matrix Platinum GeForce RTX 5090のvBIOSを他のRTX 5090で使用できるの?できます
本題です。ROG Matrix Platinum GeForce RTX 5090のvBIOSは、他社製の16ピンコネクタ1つだけのGeForce RTX 5090にも使用することができます。ROG Matrix Platinum GeForce RTX 5090のファンヘッダーは3つあるため、同じように3つのファンヘッダーを備えたGeForce RTX 5090であればvBIOSを使用できます。(ファンヘッダーが2つしかないGeForce RTX 5090では使用できません)
で、ROG Matrix Platinum GeForce RTX 5090のvBIOSを他社製のGeForce RTX 5090に適用すると、どうなるのかと申しますと、

GeForce RTX 5090
最大消費電力が800Wに対応
なんと、消費電力が最大800Wに対応します。
GeForc RTX 5090のデフォルトの消費電力は最大575Wです。これが最大800Wに対応することで、クロックアップし、ゲームパフォーマンスの向上が期待できます。
実際に試したユーザーによると、

GeForce RTX 5090
16ピン1本で771Wで動作
サイバーパンク2077で771Wでの動作が確認できました。残念ながら通常時と比べてどれほどのフレームレート・パフォーマンス向上が得られたのかまでは語られていません。
ここまであえて触れてきませんでしたが、こう思われたのではないでしょうか。「16ピンコネクタとケーブルって最大600Wまでだよね? 16ピンケーブル1本に最大800W(またはPCIeスロット分75Wを引いて725W)もの電力を流し続けたら焼損するんじゃないの?」と。
その可能性は非常に高いでしょう。
短時間なら持つかもしれませんが、こんな電力を長時間流し続けていたらいずれ焼損してもおかしくありません。そのため、言うまでもないことですが、このような魔改造はおすすめしません。
焼損しないように16ピンコネクタ・ケーブル周りを冷却するなど、何かしらの対策をしていて、オーバークロック競技目当ての方なんかは自己責任で行っていただければと思いますが、少なくとも、普通の一般PCゲーマーは絶対にやるべきではありません。
オーバークロック競技目当てや、その他の理由でどうしてもやりたい場合、ASUS ROG Matrix Platinum GeForce RTX 5090のvBIOSはTechPowerUpにアップロードされています。vBIOSの書き換え方法いについてはOverclock.netフォーラムをご覧いただければと思います。(元のグラボのvBIOSの保存・バックアップもお忘れなく。GPU-ZでvBIOSを吸い出せます)
vBIOSの書き換えとそれに伴うオーバークロック等はくれぐれも自己責任で行ってください。焼損したり何があっても筆者は一切の責任を負いません。そして繰り返しになりますが、一般PCゲーマーは絶対にやるべきではありません。やらないでください。



























